目じりに矢じり 第12話

 その少女は、「吊り目を垂れ目に変身させられる」能力者。

 しょぼい能力だけど、顔の印象がだいぶ変わるので、気分で変えて毎日オシャレを楽しんでいた。

 ある日、困っていた青年を吊り目形態で助けて、その後、垂れ目形態で再会した時にはひどくからかった。


 青年は、どうやら吊り目形態を姉、垂れ目形態を妹の双子と認識したようだ。

 どうやら、頼みごとがあって吊り目形態を探しているらしく、連絡先交換ができた垂れ目形態に接触してくる。

 どう返答するかは少女の思いのまま。

 少女は心の底からどうしようか悩んでいた。


 恋愛小説「目じりに矢じり」

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