5月11日

 好きなブランドというものはある。けれどものによってはブランドという扱いをされないこともあるような程度のものだし、財布の形が好きなブランドなどなくなってしまった。

 そう、財布で思い出したからこの話をしている。今使っている財布はそのブランドのもので、もう手に入らない可能性の方が高いから大事に、大事に使わなければいけない。壊さないように。


 やりたくないことの一部を頑張ろうと決めた。これから先も頑張れるかはわからない。


 ねえどうして。

 何をしたかったの。

 ああ、それではないの。それではないけれどもしかしたらあなたの中では近いのかもしれない。いいえ、きっと近いものだわ。

 まるで私の頭の中身を見ているみたい。

 見てはいないけれど、少しくらいならわかるわ。

 そうなんだ。私はわからないのに。

 わかることとわからないこと、どちらが普通なのだろうね。

 どちらでもないわ。ここには私たち二人だけ。いいえ、一人と一人だけ。


 あら残念。今日じゃなかったわ。

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