3月13日

 なんとなくにはちゃんと理由がある。けれどその理由を自分でもわかっていないからなんとなくと言ってしまう。

 それは本当はなんとなくに限ったことではないだろう。

 また思い込まないと生きていけないという話になってしまった。


 忙しい日々はもう終わっただろうか。多分終わったのだろう。


 動画を見るのが苦手だ。苦手というより苦手意識があるという方が正確だろうか。

 けれどその苦手意識のせいでいろいろ不便に感じている。推しの配信はアーカイブでは全く見ないし、短い動画でもその時間を用意するのが億劫に感じる。同じ時間でツイッターを見ることはできるのに。

 多分その時間は拘束されるということがだめなのだろう。


 作品の日毎のPVの棒グラフの見た目がだいぶ変わってしまった。急に五十近く増えたから。

 これまでの最大であったはずの十二がとても小さくなってしまった。


 もしかしたら今日は大丈夫に戻せる日かもしれない。希望を見出す。けれど明日どうなるかはわからない。


 私のことはわからない。私が私自身のことを一番よく知っているなどと思いこめない。信じられない。

 けれど多分量としては一番自分のことを知っているのは自分自身なのだろう。けれど自分では知らないことを知っている人もいる。それなら質ではどうなるのだろう。まずその質の基準はどこに置かれるのだろう。


 歩く。てくてくと歩く。足音はほとんどしない。

 歩く、歩く、歩く。道は一本。どこに繋がるのか。どこにも繋がっていないのか。


 欲しいものがある。それを作り出すしかない。けれどそれが困難だと知っている。それは知っているのにそれを作り出す基礎となるであろう部分の知識は全くと言っていいほどない。

 やりたいことになる。それをやる時間はどこから出すのか。


 いつだって目標はものを計画的に書くこと。いろんなものがある。ずっとギリギリに書いてしんどくてそうして毎回後悔して二度とやらないと言いながら喉元過ぎれば熱さを忘れるで毎回同じことを繰り返す。

 いつだって大変になってからしか思い出せない。


 思い浮かぶものが何もない。けれど何かしら思い浮かべないといけない。

 ああ、それなら。思い浮かんだことをちゃんと考えてみる。それはやったことのない方向性になるがいけるだろうか。


 どうしてそんなことをしているの。

 これがやりたかったんだ。……ああ、それは言わない方がいい。だって私の耳はそれほど良くないから聞き間違えてしまうんだ。

 まだ何も言っていないのに。

 似たようなことを昔言われたんだよ。そうして私は聞き間違えで喜んでしまってね。

 私の言いたかったことと同じことを言われたのだとしたらそれは確かに良くないでしょうね。

 ああ、なんとか私はそこでは何も言わなかったから誤解はされずに済んだけれどね。それでもあとから気付いて何も言わなくてよかったと思ったのだよ。

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