第5話
そして、考えたのだ。
はい、私は考えました。
彼よりも稼げば、家庭の主導権を握ることができ、ネッコと暮らす党が勝利するのではないかと。私の猫政権を勝利させるためには、作家になって売れるしかない。今、私は企業の事務職で、馬鹿高い給料ではない。彼は去年会社を辞めて、最近プチ起業し、個人事業主でスタートした。競争だ。負けられん。まあ、給料が高い方が、上だとかいうことはないが、動物は、お金もかかるし、沢山稼いでいる方の言うことの方が、うなずける感がうちにはある。というか、それしか猫政権を握る方法がうちにはない気がする。
でも、それで説得して猫と暮らすことが出来たって、彼の猫嫌いの問題はあるし、猫にとっての環境の問題もある。猫も愛する人も幸せになることが出来る方法……あ、あるぞ。
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