第63話 修学旅行2日目

「はぁ……」

「元気だせって、な?」


しょんぼり

「誘っただけでもお前は漢だと思うぜ」

「ほっといてくれよ……僕は振られたんだ……」

「相棒を見てみろ。ジンベイザメに夢中でお前のことなんて忘れてるぜ? 漢ならあのくらい前を向け!」

「あれはあれでひどくないか?」

「相棒はジンベイザメが好きだし、水族館自体好きらしいな」



「満足そうだな相棒」

「ジンベイ100枚撮ってきた」

「さすがだぜ」

「お前も元気だせって……名前知らんけど」

「修学旅行は明日もあんだぜ?……お前のこと知らんけど」

「くっ……」

「ヤンキー君の友達じゃないんだ」

「俺に友達なんているか」

「俺は?」

「相棒は相棒よ」

「最高だぜ」


「それで明日も誘うのか?」

「……うん」

「じゃあ反省会だな、どこが悪かったと思う?」

「はい!」

「はい、相棒」

「顔」

「次行こうか」

「はい!」

「はい、相棒」

「性格」

「まあ振られるって言ったらその二択だが他の頼む。このままだとあいつが死ぬから」

「じゃあ、はい!」

「はい、相棒」

「名前が分からんこと」

「そんなわけあるか!」

「いや、一理あるな」

「えっ?」

「知らない人に急に誘われたら誰でも気持ち悪いもんだ。そこに気がつくとはさすが相棒!」

「( 厂˙ω˙ )厂うぇーい」

「じゃあ自己紹介しろ」

「僕の名は――」

「ボブでいいんじゃね?」

「お前はボブだ!!!!」


ボブが仲間になった


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