第37話 ポテトチップス

「おつおつー」

「げっほごっほ!」

「何してんの? きもいよ」


水飲んでじゃんかば


「何か食べてたけどそれ何?」

「タンパク質たっぷりの鶏むねチップス」

「あーなるほどね。お菓子食べたいけど、前回ゴリラに負けたからフィジカル勝負でも差をなくそうとタンパク質たっぷりで体にいいお菓子を食べてるってことね」

「これだけでここまで察してくれるのはさすが。グッジョブ幼馴染」

「それで味は」

「きなこ食ってるみたいだわ」

「翼きなこ好きじゃん」

「好きだけど! 好きなんだけどさ!」

「何?」

「ポテトチップス食べたい……」

「ポテトチップスおいしいもんね。指に着いたコンソメのなめたり、何枚も重ねて贅沢に食べるのもおいしいよね」

「わざとだよな。絶対わざとだよな」

「何が?」

「俺が好きなコンソメ味で語ってくるあたり最低だわ。グッバイ幼馴染」

「わたし海苔塩派だから」

「コンソメしか勝たん」

「塩」

「コンソメ」

「塩」

「コンソメ」

「じゃあ二番目は?」

「わさび」

「じゃあわさび舐めてなさい」

「死ぬわ」

「それが嫌ならそのチップス食べてなさい。じゃーね」

「うぃっす」


慣れると鶏むねチップスおいしいです。

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