番外編 5帝王雑談

                  ⚔


              別世界の王のDifferent world 金彩の戦火


                  ⚔


グランドロス 「いやー、レヴェルト殿が活躍して結構結構」


ガナルゼラシュ 「戯けめ。その程度で喜ぶな」


レヴェルト 「この余であればこの国を滅ぼす程度問題ない」


グランドロス 「いやー、国一つを一夜で滅ぼすなど並みの者ではできまいて」


ルジウス 「つーかよ、なんだあの船。上空からとチートすぎんだろ」


レヴェルト 「なんだと言われてもそういう物なのだから仕方あるまい」


ガナルゼラシュ 「ふん、さすがは我が認めた王よ。やはり貴様は我でなければ殺せまい」


キャスト 「どんだけ殺したいんですかあなたは」


グランドロス 「というかレヴェルト殿。貴殿はこれからどうするのだ?」


レヴェルト 「周辺諸国を攻め滅ぼす。そして人材登用だな」


グランドロス 「この勢いに乗って攻め滅ぼすと!誠に結構!!」


ルジウス 「チートといえばよ。魔術王も本からかなりの魔杖を出して攻撃するよな?実際どういう仕組みなんだ?」


グランドロス 「それは余も気になっておった」


レヴェルト 「余も聞いてみたいな」


キャスト 「別に私は大丈夫だけど」


ガナルゼラシュ 「ふははははは。良かろう!我がコレクションの解説をしてやろうではないか!」


ルジウス 「相変わらず腹の立つ笑いだな」


キャスト 「それは同感」


グランドロス 「いいから早く言わんかいwww」


ガナルゼラシュ 「貴様らも知っていると思うが我は百二十五歳。つまりは貴様らより年上だ。」


ルジウス 「そんなことは知ってるんだよ!」


ガナルゼラシュ 「だがそのうち百年は齢十八の時霊体化して冥界を彷徨った年数だ」


グランドロス 「それはこの世界の伝説にもなっているな。確か伝説の勇者や魔術師の魔杖を集める旅だったか?」


レヴェルト 「ほう、ここに来たばかりの余は聞いたことすら無いな」


ルジウス 「まぁそうだろうな」


キャスト 「実際ここでは子供に読み聞かせる本になるくらい有名な話です」


ガナルゼラシュ 「おい!そこだけで話を進めるな!それで余は自分でも把握しきれぬ魔杖を集めた訳だが、それを内包する物が無かった」


グランドロス 「まぁ、そうであろうな」


ガナルゼラシュ 「それに気づいたときに我は絶望したものだ。だが我は魔杖集めの際に一緒に眠っていた宝物の山々も手にしていた」


レヴェルト 「ほう、それはどのくらいだ?」


ガナルゼラシュ 「知らぬ」


レヴェルト 「知らぬ?」


ガナルゼラシュ 「数え切れぬ程あるということだ。その中には便利なものもたくさんあってな。若返りの薬や万能の秘薬などたくさんの宝物もあった」


ルジウス 「ああ!そんなのアリか?」


キャスト 「認めよう。貴殿が一番チートだ」


グランドロス 「痛快痛快www」


ガナルゼラシュ「我はふと思い立ったその宝物の中であれば、あり過ぎる宝を何とか持っていけるほどの品があるのではないかとな」


グランドロス 「ほう、それがあの本だったと?」


ガナルゼラシュ 「そうだ。あれは無限の本というアイテムでな。その本に入れればどんな物でさえ取り出し自由の品となる。アイテムボックスに似ているな」


レヴェルト 「では、アイテムボックス持ちの勇者に持たせれば良いのではないか?」


ガナルゼラシュ 「戯けめ。それではダメなのだ。ただのアイテムボックスでは一本の杖しか取り出せぬ。だがこの本の強いところは内包したすべての品を同時に取り出し、同時に扱えるという点だ」


ルジウス 「それだよな。百万を超える軍隊でさえ取り囲んで魔力弾をぶっ放しやがるんだからな。ズルいってもんだぜ」


キャスト 「私の聖剣でもそんな物量で攻撃できません」


グランドロス 「ここに居る者で対軍勢用の最大攻撃魔法を持っているのはこ奴だけであろう」


ガナルゼラシュ 「ふはははははははは!!」


レヴェルト 「いや余もできるが」


グランドロス 「え!」


ルジウス 「え!」


キャスト 「え!」


ガナルゼラシュ 「はぁ!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る