カフェらぶエンジョイ
@tanoshikukaku333
第1話 私の戦いは始まった。
私の名前は坂下のあ。28歳。もうすぐで30歳になる独身生活をエンジョイしています!
冗談はさておき、私はいま、履歴書と戦い中。どこのアルバイトをいつ辞めたっけ〜!
色々なアルバイトを始めてはすぐ辞めてしまう私は働いてきたお店が多すぎて、把握仕切れないのだ。
こんな自分がよく情けなくなるけど、辞めても新しい仕事を探す諦めない精神は讃えなくては自己嫌悪でおかしくなってやっていけない。
中々思い出せない時は、以前書いた履歴書を探すしかないか。
山のように積まれたファイルを手に取るとバサー。
ファイルの雪崩が起きた。
私の戦いは始まった。
面接が終わり私は近くのカフェでアイスモカを飲みながら机に座りその日のことを振り返っていた。
衝撃的・・・・
私の心臓がまだ高鳴っていた。
私の面接を担当してくれたミステリアッティカフェの店長がとんでもなく素敵だった。
簡単に表現するとかなりのイケメン。
背は高く、少し細めに整えられた綺麗な眉の形に、二重でキラキラした大きな目。
その瞳の美しさと言ったら、目が合うと時が止まったような感覚に陥るほど、あんな美しい目をした人に、私はこれまで出会ったことがなかった。
マスクをしていて他は分からなかったが、マスクから分かるほどに鼻は高め。
マスクを外した顔が意外だとしても、私は店長の目に、いやそれだけではない、
意外性にも恋をしてしまったのだ。
「ちょっとやあだ!そんなに見つめられたら恥ずかしいわあ!!」
店長は乙女形メンズだったのだ。
ドンピシャ私のタイプである。
「今まで色々働いてきた経験があるようね!」
ギクッ。
私の恐れている質問が来るのだろうか。
「坂下さんが働いてきた中で一番やりがいを感じたことはなんですかあ?」
一番やりがいを感じたことか・・・
なんだろう。
どうしよう・・・店長がイケメンすぎて考えてきた言葉忘れてしまった・・・
「坂下さん?大丈夫う?」
どどどどどうしよ・・・
私はなんとか声を出そうとしたら
ぷう
屁が出てしまった・・・・・・
「やっだあああああああ!かわいいおならさんだこと!!!!!!」
え・・・
「あははははは!ごめんなさい!なんだか面白くなってしまって!」
私は吹き出していた。
自分の屁に対してと店長の反応がなんだかおかしくて。
「あなた、とっても素敵な笑顔ね。あなたの笑顔を見ると自然とこちらまで笑顔になれる。」
え・・・
「自信持っていいの。さあ、面接の続きをしますわよお」
私は店長の言葉が嬉しくてその後の面接はリラックスして行うことができた。
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「お疲れ様です。あれ店長どうしたんですか?そんな真剣な顔をして」
「あら、池上くんお疲れ様。見つけたのよ。ついに。見つけたの・・」
「はい?」
「逸材をね・・・」
そう遂に見つけてしまった。
おならさんをかましても、恥ずかしさよりあんな素敵な笑顔を出せる子はなかなか見つからないわ。
あの子ただものじゃないわ・・・・・・・・・
続く
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