第6話 イトコ。をプロデュース

従姉によるプロデュース?が始まった。

「ヨロシクオネガイシマス」


「眉毛が濃いからって、前髪で隠すと

重たくなるから、眉毛抜いちゃうよ」


「メガネは要らないね」

「髪型はこんな感じでいいかな」 

「ネコミミめちゃ似合うね」

「メイクはこんな感じで」


されるがまま数十分。

「できた。すっごく可愛いよ!」

鏡を見せられた。


なにこれ?確かにかわいい。惚れそう。なんていうとヤバいやつみたいだけど、鏡の中には確かに自分の面影のある美少女がいた。


「むちゅ~」

従姉が俺のほっぺたに吸い付いた。


「なにすんの!?そんな趣味あったっけ?」


「ごめん、あんまり可愛かったから」


どっちの趣味なんだろう?

まあいいや。これで勝負できそうだ。

ありがとう。


「また抜いてあげるから、旅行の前の日においで」


え、何を? 

ああ、眉毛か。びっくりした。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る