ホワイトデー
こういうの好きでしょう?
明日は3月14日。ホワイトデーだ。
一般的には、バレンタインデーにチョコレートを貰った男性がお返しをする日。女性である私がホワイトデーにお返しを考えるなんて、海菜と出会う前の私ならきっと考えもしなかっただろう。
バレンタインデーにお互いにチョコレートを送り合ったのだからお返しなんて必要ないかもしれないけれど、彼女は多分用意してくる。イベント事好きだから。
世の男性達はどんな物でお返ししているのだろう。調べていると、お返しのお菓子にはそれぞれ意味があることを知った。彼女はこういうの気にしそうだ。何も知らずにクッキーを渡していたら拗ねていたかもしれない。
「……決めた」
どのお菓子を渡すのか、迷いはなかった。きっと彼女も同じ物を持ってくるだろうから。
そしてホワイトデー当日の朝。彼女に会うと、ホワイトデーのお返しと称して金平糖を渡された。
ほら、やっぱり。私と同じ物を選んでた。
「私からも。ホワイトデーのお返し」
私がカバンから出した金平糖を見て、彼女は吹き出す。釣られて私も笑う。流石に私も、メーカーと味の種類まで丸かぶりするとは思わなかった。
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