間章
日記帳(1月17日)
裏切り者のお姫様について段々と分かってきた気がする。
お姫様というのは物語のメインヒロイン、つまり主役のキャラクター。物語の根幹に立つ彼女らは物語を構成する肝だから、物語から逃げられない。
その物語とはお姫様が王子様を受け入れ、結ばれるという物語だと私は思う。主人公であるお姫様は王子様と結ばれなければ物語は先に進まない。
以上のことを踏まえると、裏切り者のお姫様は王子様を裏切ったことで物語をまるでブルーレイの再生を一時停止してしまったみたいに停止させる存在に見える。必要なイベントを経ずにエンディングを迎えることは有り得ない。
だから裏切り者のお姫様に出来ることは再度物語を動かすことに違いない。不自然に立ち止まってしまった物語を、王子様を動かすことが裏切り者のお姫様が目指すべきもの。
裏切り者のお姫様がするべきことはわかった。じゃあ後は何が私に出来るのか……ううん、違う、私は何をするべきなのか。そちらの方を考えなくちゃならない。
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