タイム・シフト 黄色い線
「実は、3日後から来たんだ。」
「それは高校生の手に負える話じゃない。スクールカウンセラーとかに相談した方がいいと思う。いや、信じてないとかじゃなくて。」
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「黄色い線の内側まで下がってお待ちください。」
アナウンスが流れる。線路の向こうの方から電車がやってくるのが見える。
「あ、電車来たよ。」
隣でスマホを見ている富士時に声を掛けた、その瞬間。何かに強く背中を押され、体が宙に浮いた。面前に電車が迫る。思わず目を閉じた……
「黄色い線の内側まで下がってお待ちください。」
アナウンスが流れる。富士時に左肩を強く掴まれた。目が青く光っている。急いで後ろを振り返ると、フードを被ったあの男がこちらを見ている。まさか。と、男が突然逃げ出した。
「待ってて」
富士時はそう言うや否や男を追って走っていった。
「黄色い線の内側まで下がってお待ちください。」
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