空の旅路

QAZ

空の女王

―――ようこそ。異形のモノたちよ。


 玉座に腰掛けた異形たちの女王が、私たち二人に語り掛けてきた。女王はスラっとした腕を伸ばして、私たちを指差した。


―――なぜ、あなた方はここまでやってきたのですか?


異形の女王にそう問われて、私はおどおどしながら話始めた。


「はい…そうですね…、話せば長くなりますが…あれは今から幾年月も前の話になります…私たちは、空の下の恵の穴と呼ばれる場所に住んでいました…」

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