星の下でキミは泣く

七星はく

プロローグ

どうしてこうなった?

私は穏やかに過ごしたかっただけなのに。


頬にポツポツと熱い何かが落ちてくる。

今この瞬間、私の中で大切な物が全て消えていく。

思い出も、感情も全てが消えていった。


楽しかった生活がこんなにも簡単に失われる事が絶望以外に、

例える事ができなかった。


こんな「力」の為に、大切な家族、友人、先生達を犠牲にしてしまった。

そんな自分が惨めに見え、許せなっかた。

そして、全ての元凶とも言える<木原恭弥>が許せない!

木原に願い、そして利用された私にも責任がある。

だから「許せない」なんて言える立場でない事は分かっている。

だから私は木原を見つけ出し復讐する。

それが私の責任の取り方だ。

でなければ、犠牲になっていったみんなに申し訳ない。


こうして、私は心で決意し、星の下で泣いた。

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