【エイルの挑戦状5】このプロットは楽勝だよね?
主催者:エイル 2022年9月1日 03:59 作成
主人公は特に変わりない日常を過ごしていた。
そんな時に主人公は気紛れで、【絶対に飼ってはいけない生き物(希少動物、モンスター、幽霊、怪獣、ロボット!?などなど、ヤバい何か)】を拾って帰る。
家に変えると家族には、当然大反対はされる。
悪い事に拾って帰った生き物は、トラブルを起こしてしまう。主人公がどうにかしてトラブルを解決する。
家族にはトラブルで絶対ダメ的なことを言われてしまう。主人公はどうしても、飼いたいので【家族を説得してください】説得によりヤバい生き物をペットにする事に成功する。
主人公がペットを家族以外の誰かに自慢して、反応をいただいて下さい。
〜〜〜
「ママ〜、お願いがあるんだけどー?」
「あら、スネちゃま、何ザマス?」
家に帰ったスネ夫が玄関口から声をかけると、直ぐに母親が姿を現した。
「空き地で拾ったんだけど、コイツ飼ってもいいでしょ?」
「いきなり何ザマス? ……カ、カエル⁉︎」
「ツノガエルって言うんだ。大福みたいにズングリしてて可愛いし、別にいいでしょ?」
「だ、駄目ザマス、カエルなんて! 一体何を考えてるザマスか⁉︎」
母親の猛反対の中、玄関の開く音がする。
「ただいま〜。お、何だ、こんな所で二人して?」
「あ、パパ、おかえり。ちょっとお願いが…」
タイミングよく帰宅した父親に、スネ夫は助け船を求めて振り返った。
「どうした、いきなり? またパパの知り合いの友達に頼めば……カ、カエル⁉︎ どうしてカエルがこんな所に…うおおおおお!」
「た、大変ザマス! スネちゃま、何とかパパを押さえるザマス!」
「パパ、パパ! 落ち着いて!」
スネ夫は全身ガタガタと震わせる父親を、身体全体を使って押さえ付ける。
しばらくの力比べの格闘の末、
「す、すまない、少し取り乱した」
父親は落ち着きを取り戻した。
しかし、ホッとしたのも束の間、
「やっぱり駄目ザマス! パパがこうなったのも、全部カエルが原因ザマス!」
母親が、再び息を吹き返す。
「ちゃんとボクが面倒見るから! お願い、ママ」
「なるほど、そう言うことか…」
ようやく合点のいった父親が、ぼそりと言葉を漏らした。
「ねえ、ママ。この私を抑え込むなんて、スネ夫も大きくなったと思わないか?」
「アナタ…?」
「私たちの子どもを、信じてあげようじゃないか」
こうしてスネ夫は、ツノガエルを飼うことを許された。
〜〜〜
「よお、スネ夫。エラくご機嫌だが、どーした?」
「あ、ジャイアン」
ツノガエルの散歩中、スネ夫は友達のジャイアンに声を掛けられた。
「今、ペットの散歩中なんだ」
「あん、ペットだ? 見せてみろよ」
「ツノガエルのツノ吉。大福みたいにズングリしてて可愛いでしょ?」
「確かに旨そうだ」
そこでジャイアンはニヤリと笑い、
「お前のモノは俺のモノ。俺のモノも俺のモノ。てことで、いただきまーーす!」
大口を開けてペロリとひと口。
「あ、ああああ⁉︎ ツノ吉!」
オオアナコンダのジャイアンの胃袋の中にズルリと飲み込まれていく。
「返して! 返してよおおお!」
「誰が返さないと言った。一生借りとくだけだ!」
こうしてニシキヘビのスネ夫は、今日も大切なモノをジャイアンに奪い取られたのでした。
スネークのスネ夫、
オオアナコンダのジャイアン、
お後がよろしいようで(^^)
〜おしまい〜
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