前のエピソード――迷宮グルメ

　回転寿司、変わりましたねー。もう、行く店、行く店、だいたい新幹線方式ですね。

昔ながらのお皿回転式は、自分の周りでは見なくなりました。

メリットは多いですよね。今は何と言っても、コロナの感染対策かな。他人が喋ってる所をのんびり通過してきた寿司はちょっと、、、て、なりますよね。まあ、透明な蓋を被せればいいじゃない、とも思いますが、、　

でも、メリットはそれだけじゃない。本来、こっちが主題だと思いますが、食品ロスが無くなりますね。

旧式の回転式だと、せっかく『お客様、食べてくださいよー』って気持ちで店員さんが並べた寿司も、不人気かタイミングが悪いと、レールをグルグル何回転も回っちゃう。

大回転はパチンコやスロットなら嬉しいですけど。寿司は別ですね。あんまり回ると寿司皿から『お客様、あっし回りすぎて目が回っちますよー』って叫びが聞こえてきそうです。そのうち、ネタの表面がかぴかぴに乾いて、残念ながら廃棄処分なんでしょうね。

新幹線方式はこれが無い。自分が頼んだ分だけ握ってもらえて、良い速さで持って来てくれます。誰が考えたんだか知らないけど、良いシステムですね。

でも、一度、新幹線の脱線事故を見た事があります。新幹線の加速が良いのと、寿司の置き方が悪かったのか、スタートした新幹線から寿司が転げ落ちちゃった！目の前だったんで、店員さんを呼びましたけど。

「新幹線、脱線しましたよー」と言ったんですけど、「あ、本当だー。片付けますねー。」って。『脱線』の所はさっとスルーされちゃいました。

旧式の回転式との併用も良い所はあると思うんですけどね、コロナが終われば。特に、最初の注文のときにいちいちメニューなんか見なくても、回ってる品を見て2－3皿取って食べながら、ゆっくり注文するって、流れが作れる。以前、私はこうしてました。

回転寿司はいいですね、安価に鮮魚が食べられて。今は魚はスーパーとかでも高いですからね。鰻なんて、もっと高い。

気軽に食べられる回転寿司はそんなに財布の心配がいらないし。私、サイドメニューも頼みますので、今は皿数2桁はまあ無いです。

サイドメニューを頑張るお店もありますね。ラーメン、そば・うどん、ポテト、枝豆、唐揚げ、などなど。冗談で、その辺だけ食べて帰ろうか、なんて話しますけど。でも寿司が食べたいんで、さすがにそれはありません。ですが世の中には生魚が食べられない方やお子さんもいるでしょうからね。そういう方々には良いんでしょうね。

回転寿司店には、これからも好調が続くよう、頑張って頂きたいです。