(三)-4
デニスは足の向きを小刻みに少しずつ斜めにずらしていって、体の向きを回転させていった。僕に背中を向けたところで止まった。その背中には、四角い筋が描かれていた。いや、溝が掘られていた。これが入れ墨というものか。
「入れ墨をいれているの?」
「そんなもの、していないわ」
四角い筋のところがパカッと音を立てて開いた。扉になっていた。中にはデジタルモニターがあり、文字が書いてあった。
「私、アンドロイドなの」
「デニスさんはアンドロイド!」
「このことは内緒よ」
「内緒? 秘密って事? 誰にも言ってはダメ?」
「そう、内緒」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます