(二)-15

 警告音が鳴った。教室の内部空間が透過の赤色に変わった。

 僕は立ち上がった。

 入口に教師二人が走ってやってきた。

「お前ら、何やっている!」

 クラスメートたちはすぐに席についた。

「ログを見ればわかるんだぞ! 今、誰が何をやった」

 教師の一人が教室内に入ってきて、黒板の前で僕たちをにらんだ。

「先生! エド君がサム君を押して倒してました」

 女児の一人が言った。死角にいたので、どこの席にいるかはわからなかった。

「エド! またお前か!」


(続く)

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