(一)-3

「あなたなら学校の勉強がわからないなんてことはないと思うから、安心して行ってきなさい」

 勉強。そう、学習のことを勉強という。


 そして僕はパパとママと朝食を食べた。パパとママの食べ方をマネして食べた。

 それから僕は自分の部屋に戻った。ママもついてきた。僕はベッドに寝た。ママがベッドの脇のデスクの上に置いてあるVRゴーグルを手に取り、僕の頭にセットしてくれた。

「電源、入れるわね」

 何かの音がした。モーターの音だろうか。

 視界に何かが見えた。学校だった。僕は学校の正門前にいた。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る