歩きスマホ注意してたら「歩きスマホしろ」そんなメールが届きました
茶碗蒸し
1話完結
会社に向かって歩いていると向こうから歩きスマホの人がきてぶつかられそうになり危ないなと思いつつ私は避けた。また少し歩くと歩きスマホをした人が前からきたのでおもいっきり睨みつつ避けた。また歩くとそのすぐ後に歩きスマホの人がきたので
「危ないな、いいかげんにしろ!」
声を荒げてしまった。我慢するぞと思ってはいるものの少々短気な私はいつもキレてしまう。言われた相手はびっくりしてそそくさといなくなった。
「たく、腹が立つ」
「そんな怒らなくても」
そう言って背後から大きい胸を揺らしながら現れたのは私の同僚で仲良しのみっちょであった。
「いや歩きスマホやるやつの気がしれないね、むしろ知りたいくらいだわ」
「まあまあ」
みっちょは私をなだめた。みっちょはとても良い子で1番の理解者である。良い子で見た目もとても可愛い。アイドルとか清純派女優とかそういった男性なら誰もが好きな顔をみっちょはしている。そんな可愛い上に胸がでかいのだからモテまくりである。
ただし、彼氏はいない。その理由はみっちょが少しばかりずれているからかもしれない。例えば、みっちょの好きな男性のタイプはパンダである。そう、パンダのようなではなくパンダそのものである。そのためみっちょに告白した男性はその場でみっちょから笹を食えというとんでもない要求をされ敗れていく。やべーやつかもしれないと思う事もあるが可愛いので許してしまう。
「もっこ怒るの良くないよ」
「だよね、反省してる」
「怒ると赤くなってタコになっちゃうんだよ!たこ焼きにされちゃうかもよ」
意味がわからない。おそらくは怒るとゆでだこみたいになる=タコになる=タコはたこ焼きに入ってる=たこ焼きになる??
うんダメだ、思考が追いつかないと思いつつみっちょを見るとにこにことこちらを見ていた。みっちょの可愛さにどうでもよくなった私はみっちょと会社のエレベーターに乗った。
「昨日さ、空飛ぶ夢見ちゃってさ」
「へぇ私はパンダと結婚する事が夢。もっこは?」
みっちょは笑顔で聞いてきた。そっちじゃない!とツッコもうとしたがクリクリお目目でまっすぐこちらを見る可愛さに負け
「1億円欲しい、それかイケメンと結婚したいな、それかそれかステーキを死ぬほど食べたい」
「うーん。夢は1つでしょ。まとめると?」
夢ってまとめられるのかと軽い衝撃を受けつつ
「まとめるとーーなかなかできない経験をしたいかな、全く違う世界とか体験したい」
「いいね、楽しそう」
みっちょはにこにこしながら言った。
その後私はいつも通り仕事をこなした。途中みっちょのちょっとぬけている攻撃を受けながらも定時までしっかり仕事をして会社を出た。今日の私はいつもより足早に家へと向かっていた。その理由は、今日がメロンクリーム発売日だからである。そのために私は急いでいた。
メロンクリームとは、胸に塗るだけでメロンのように胸が大きくなるという魔法のようなクリームである。性格とは真逆のとっても控えめで謙虚な消極的な胸の私は、みっちょのような胸になりたいといつも思っていた。みっちょがよく言っているTシャツを着るとパンダのイラストが伸びて可愛くないという悩みを経験してみたかった。私なんかイラストが伸びるどころか……
家に着いた私は急いでPCを開きメロンクリーム10個入りを注文した。すると注文完了画面の後にどどーんとこれでもかというでかい字で
【おめでとうございます!
記念すべき10万人目のお客様です。
そんなお客様には当店の特典として夢を叶えさせていただきます。
よろしければYESをクリックしてください】
10万人目なんてついてるなと浮かれた私はもちろんクリックした。もしかしてメロンクリーム1年分かなとひとりで喜び疲れそのまま寝てしまった。
次の日になり会社に向かっているとまた歩きスマホの人がいた。今日は昨日のできごとでいつもより穏やかなので怒らないでいるつもりであったが、向こうからきた人が歩きスマホでぶつかっても何も言わずに去ろうとしたためキレてしまった。
「もう、もっこだめよ」
背後から現れたみっちょに注意を受けた
「たこ焼きになるもんね」
「それを言うならゆでだこね!」
みっちょに諭された。昨日みっちょが言ったのにとなんだかもやもやしながら会社の前に着いたところでスマホが鳴ったため見ると
『この画面を見ろ!』
そんな突拍子もないメールがきた。
(ウイルス?昨日のネットショップか、怪しいとは思ったんだよね塗るだけでメロンのような胸になるなんてないよな)
「メロンか」
呟きながら絶壁と言えるほど美しい胸を見下ろした。
『画面を見たまま歩け。しなければ、〇〇がおこる。』
続けて画面に表示された。〇〇はメロンか?と考えていたが画面に表示された時間を見てあわててみっちょと会社の建物にすべり込んだ。
会社に着いた私はそのまましばらくいつもの仕事をたんたんとこなしていた。朝のへんてこな出来事はいつのまにかすっかり忘れて私はトイレに入った。そこでメロンを思い出してため息をしつつトイレットペーパーに手を伸ばすとトイレットペーパーがない。
「ない!!」
慌ててあたりを首の体操のようにぐるとぐると見渡した。ない事を把握し焦っているとスマホが震えた。
『こういう事がずっと続きますのでよろしく。嫌なら歩きスマホ』
トイレットペーパーがなくなる⁉︎これが〇〇なのかと驚きつつやる事があった。そう紙の確保だ。同僚のみっちょがいるではないかと気づきショートメールを急いで送った。
『トイレ至急 紙ない みっちょ』
みっちょはすぐに来てくれた。心配して駆けつけてくれたからか両手からこぼれ落ちそうな数のトイレットペーパーを抱えていた。私のお尻いくつあると思ってるんだろうと思いつつもみっちょの優しさに救われた。
みっちょに助けられた私はまた仕事に戻った。さっきのは掃除のおばさんがつい忘れてしまったんだろうなと考えつつ仕事をこなした。12時になる3分前から私のお腹はぐーと盛大に鳴いていた。隣の席のみっちょはいつもと変わらずメロンパンを幸せそうな顔で頬張っていた。CMのような可愛さだった。
あと3分耐えられない自分のお腹と格闘しつつなんとか12時になった。急いでみっちょとランチに出かけた。いつものざるそばを頼みいざ食べようとすると箸がない。仕方なく店員のおじさんにお願いして持ってきてもらっているとまたスマホが震える。
『どうです?耐えられないほとじゃないけど地味に嫌ですね、ほら歩きスマホを』
なんだその脅し?いや、なんだこの地味攻撃と思いつつ無視してそばを完食した。そのあとは普通に仕事をこなし会社を出た。帰りに歯磨き粉を買うため家の近くのドラッグストアに寄った。ドラッグストアでは前に5人並んでいた。帰宅時間のためしょうがないと思いつつ早く進んでくれと考えていた。やっと自分の番になると店員さんが
「しばらくお待ちください、すみません」
申し訳なさそうに胸を揺らしながら謝ってきた。そのままレシートに使う紙を入れ替えはじめたが店員さんは急いでやろうとするあまりなかなか上手くはまらない。後ろに並ぶ客の列がさらにプレッシャーになるようで何度もやり直していた。早く帰ってビール飲みたいのにと思っているとスマホが震えた。
『こういう地味な〇〇嫌だな、歩きスマホしてみる?』
その画面を見た私はこれも〇〇なのかと勘弁して欲しい気持ちになった。もちろん歩きスマホはしないと決めているので無視した。その後ドラッグストアをやっと出て家に着き冷えたビールを用意して椅子に座り録画してあるドラマを見ながら至福の時間を過ごしその日は過ぎていった。
朝、家のエレベーターに乗ると、全ての階のボタンが押されていた。朝からなんといういやがらせだろうと腹が立っているとスマホが震えた。
『全ての階止まるとすごい時間無駄ですね。歩きスマホしますか?』
やはりこの嫌がらせも〇〇なのかと1人つぶやいた。すべての階にエレベーターを止められつつ私は急いで会社に向かった。息が切れるほど全速力で走りなんとか会社に飛び込んだ。
「もっこ大丈夫?」
みっちょが心配そうに声をかけてきた。
「ありがとう、朝から災難だったんだ」
「大変だったね、災難やだね」
心配してくれたみっちょはいつもより髪の毛が乱れていた。乱れた髪でもみっちょは可愛い。
「みっちょ、かわいい」
みっちょに癒された直後、上司にコテンパンに怒られ、午後はいくつものクレームを対応した。残業までして仕事を終わらせてものすごくクタクタに疲れきった私はなんとか残った力で家のエレベーターのボタンを押した。しかしなかなかこなかった。全部の階を押されていたのだろう。また〇〇なのか、いいかげんにしろ!と心で思っているとスマホが震えた。
『もう歩きスマホしちゃいましょう』
「プチン」
その瞬間私の中で何かが切れた音がした。どうでも良くなった私は歩きスマホでもなんでもやってやると決めた。
次の日スマホを見たまま歩くいわゆる歩きスマホをしてみた。そのまましばらく歩くと前からきた男性に
「あぶねーな!前見て歩けバカ」
と怒られずいぶんひどいことを言うと内心傷ついたが私も言ってるかもと少し反省した。
「そこまで言わなくても」
背後からみっちょが怒りながら登場した
「少しダメージでかい、私も言ってたけど」
「辛いよね、いつもはもっこ怒る立場だもんね」
みっちょは優しい言葉をかけてくれた。
その後会社に着いて仕事をこなし家に着くまで〇〇は起きなかった。本当に歩きスマホをしただけで〇〇は起きなくなったのだ。なんだか助かった気持ちになった。思った以上に〇〇にやられていたようだ。これからも歩きスマホしよう、何回も怒られて傷つくけど〇〇よりはましだと決意しリビングでゆっくりしていた。
『ピンポーン』
宅配便の荷物が届いた。
中を開けると念願の、夢の、待ちに待ったメロンクリーム様が入っていた!
「うひょーーーー」
嬉しさのあまり1人で叫んだ。さっそくメロンの可愛らしいケースの中に入っているクリームを塗った。これでもかという量を控えめな胸に塗った。塗って塗りまくった。メロンになるのだとウキウキしながら塗りまくった。クリームがほとんどなくなった頃私は塗り過ぎても大丈夫な代物なのかと焦り説明書をみた。説明書には
【夢のメロンへようこそ!塗れば塗るほどメロンになれます】
とあった。塗りながらさらに説明書を読むと最後に手書きで
【特典のご感想をお聞かせください】
と記されていた。
特典など何もないよなと思い送られてきた箱をくまなく探した。特典を送り忘れたのだろうとメロンクリームの会社に電話をした。
「はい、メロンクリームでございます。」
「あ、そちらでメロンクリーム買ったものなんですけど、10万人目特典のものがないので送ってもらえますか?」
「いえいえ特典完了しております」
「いやいや、してないんですが」
「かしこまりました、では明日直接お客様のところにお伺いしご説明いたします」
「わざわざすみません、よろしくお願いします」
やりとりをして電話を切った。わざわざ説明に来るとは変わった会社だと不思議に思いつつ、メロンクリームをお詫びで手渡ししてくれるのだろうと深く考えることはしなかった。電話を切った後残りのクリームを塗ってメロンになる幸せな妄想をしているといつのまにか寝ていた。
次の日の朝も〇〇はなかった。その代わり歩きスマホをして知らないおじさんに怒られた。ムカつくと思いつつ〇〇のが嫌だと自分に言いきかせた。そのまま会社に行きいつもの仕事をさくさくとこなした。途中メロンパンを頬張るみっちょに癒されながら定時まで仕事をこなし会社を出た。しばらく歩き駅に着くとそこに黄緑色の制服を着たメロンクリーム会社の店員さんが来た。
「今日はわざわざありがとうございます」
「こちらこそお時間頂戴してしまいまして。確認しましたがやはり特典完了しておりました」
「えっとすいません、特典ってそもそもなんですか?」
「どどーんと記載がありましたとおり夢を叶えさせていただく事でございました」
「あれか!思い出しました!でも夢を叶えてもらってませんよ?」
「そんな事はございません、もう叶えましたよ、ねぇ?」
「はい、叶えました」
誰かが背後から言った。誰だろうと振り返るとそこにはみっちょがいた。
「え?みっちょ?どうしたの?なんのこと?」
あまりに驚いた私は間抜けな声で聞いた。
「もっこ夢叶えてもらったじゃないの、忘れたの?」
みっちょは続けて言いその言葉で私は軽いパニックになった。その様子を見ていた店員が
「本来であればお客様の夢をお電話でお聞きいたします。しかし今回はメロンクリームゴールド会員のみつこさんがあなたさまと大変親しくなんでも分かるとの事でしたのでみつこさんにお聞きしました」
にこにこと言った。そこではじめてみっちょがメロンクリームゴールド会員だと知ってタライが落ちてきたような衝撃を受けた。その様子を見ていたみっちょは
「だから私メロンパンいつも食べてたじゃない」
いつものみっちょ節で補足してくれた。みっちょの胸がメロンクリームなら私もなれるじゃん!と一瞬はしゃぎそうになったがまずは叶えてもらった夢の件が大切だと判断し
「みっちょ、私の夢なんて答えたの?」
おそるおそる聞いた。するとみっちょはにっこり笑って
「忘れたの?もっこはなかなかできない経験をしたいって前に言ってたじゃない」
「うん、言ったよ。で具体的には何をしてくれたのかな?」
「もっこがなかなかできない経験ってなんだろうと考えて前に言ってた1億円とかイケメンはいつでも手に入るし、ステーキなんかいっぱい食べたら身体に良くないって思って」
「うんうん」
相槌をうちつつ、1億円とイケメンがすぐ手に入ると思ってるみっちょの思考回路がなかなかユニークだと改めて感じた。ただ私の身体を心配してくれるみっちょの優しさは嬉しかったので続けて聞いた。
「それでどうしたの?」
「それで歩きスマホの経験だと思ったの!」
みっちょがそう言った瞬間もう一つ大きなタライが頭に落ちてきたような衝撃を受けた。意味不明すぎてそろそろ私の脳は沸騰しそうになったがさらに続けて聞いた。
「どうして?」
「もっこが歩きスマホする気持ちをむしろ知りたいくらいだわって言ってたのを思い出したの!」
みっちょが言った瞬間いやな予感しかしなかったがみっちょは気にせず続けた。
「歩きスマホをいつも注意している立場のもっこが歩きスマホで注意される、これってなかなかできない事でしょ?だからこれこそなかなかない経験をしたいというもっこの夢にピッタリだと思って私ピンときたの」
自信満々にキラキラした目でみっちょは言った。その場にサンドバッグがあったら殴りたい衝動を抑えていると
「ですから私達は総力を上げてその夢を叶えるため頑張りました」
店員が営業スマイルのまま言った。
「何をですか?」
「もっこ忘れたの?もっこが歩きスマホするために私わざわざトイレットペーパーをどかしたり、箸をしまったりしたんだよ!」
「え?え?あれ、みっちょ?」
「それだけじゃないよ!エレベーターの全階押しも!そのために朝早く起きてもっこの家に行ったんだよ」
「なにそれ?」
もはや処理できなくなって言った私はあの日のみっちょの髪が珍しくボサボサでセットされていなかったことを思い出し大きなため息をついた。みっちょってすごいなと感じながらも他にも〇〇はあったと気づき聞いた。
「でもレジの紙はみっちょ無理じゃない?」
「ご安心ください、弊社のメロン会員は全国にいっぱいいますのでそちらはその方が協力してくれました」
店員は胸を張って答えた。まさかと思ったがあの時のドラッグストアの店員が大きくて揺れる胸であった事を思い出し愕然とした。
「なんのためにですか?」
「もちろんお客様の夢を叶えるためです」
どうやらその言葉にウソはないようで店員はさらに胸を張っている。メロンクリームの塗りすぎで頭の中までメロンの果汁になってしまったのでないかと疑っていると
「良かったね。いつも歩きスマホして怒ってたもっこが違う立場体験できたじゃん!」
溢れんばかりの笑顔でみっちょが言った。誰よりも1番やばいみっちょを見ながら頭の中にもはやメロン果汁さえ入ってないだろうと考えていた。そんな私にみっちょはウインクをしてきた。可愛い。
「もういいです、とりあえず意味わからない特典外してください」
「と言いましても特典はキャンセルできないのでメロン会員達がずっと夢を叶え続けますよ」
「え?歩きスマホしないと地味攻撃続くの?」
「はい、365日休む事なく続きます」
「ずっと?」
「はい、もちろんです」
そう言われタライが何個頭に落ちてきたか分からないほど衝撃を受けつつ昨日までの地味攻撃を思い出し心底うんざりした私は
「どうにか特典をやめる方法を教えてくれ、頼む、頼むよーー!」
気づいた時には自分でも情けないような声で叫んでいた。
困った顔になった店員は深呼吸してから
「1つだけあります、残りのメロンクリームの返品です」
「メロンクリーム返品?」
「そうです、本来は未開封のみですがお客様は10万人目というラッキーなお客様のため今回は残ったものだけの返品で特典解除が可能です」
「なんだ!返品しますします!」
食い気味に言った。
「その場合二度とメロンクリームは購入できません」
店員は強くはっきりと言った。その言葉に一瞬迷った。控えめな胸を見下ろした。メロンになれるチャンスは最初で最後である。メロンクリームがあればTシャツのイラストが伸びる体験もできる。みっちょの胸をしばらく見たが強制的に歩きスマホをさせられ、しないとよくわからないメロン集団に追っかけられる人生はまっぴらだと考え
「返品します!」
力強く言った。それを聞いた店員は了承して帰っていった。そのあとは家に帰ったがそれまでに脳が疲れすぎたためかあまり記憶がない。とりあえず疲れたのでそのまま横になって寝た。
それから私は自由の身になり変なメールが来ることも地味攻撃もない。歩きスマホだってもちろんしてない生活に戻った。ちょっと変わったといえば「歩きスマホいいかげんにしろ!」から「危ないですよ」と優しく言えるようになった事ぐらいだろう。
「もっこ怒らなくてえらいえらい」
後ろから現れたみっちょに言われた。〇〇の張本人だろうがと怒りそうになったがニコッと可愛い笑顔を向けられこちらも笑顔になった。みっちょの可愛さに今日も全てを忘れる私であった。
おしまい
歩きスマホ注意してたら「歩きスマホしろ」そんなメールが届きました 茶碗蒸し @tokitamagohan
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