思ったこと

陰角八尋

少数と分数の掛け算

解けなかった。正しくは解き方を忘れていて、すぐには解けなかった。

少数と分数の掛け算は小学校でやる問題なのに。


算数や数学が嫌いでやらなかったが、小学校の問題が解けなくなっていると分かってめちゃくちゃ恥ずかしかった。別にすぐ解けなかったことを誰かに馬鹿にされたわけではない。ただ、ここまでとは思っていなかったので結構ショックだったのだ。


分数と小数の掛け算は計算方法を見たうえで再挑戦したが、また引っかかる点があった。


分母同士って掛けたっけ?


いや、少数を分数にして分母を合わせるところまではできた。ただ、そこで「そういえば」と止まってしまったのである。ただ、やってみれば分かることなのでまずは分母を掛けずにやってみた。結果は不正解。正解は分母も掛けるだった。

結構忘れてるななんて思っていたが、本当に忘れてばっかりで。ここまで酷いとは思わなかった。


それでも、やっぱり解けたときは嬉しいと感じた。思い返してみると、問題が解けて嬉しいなんてのは学生時代ぜんぜんなかったかもしれない。正解した嬉しさよりも、間違えたことの苛立ちが大きかったからだ。

あと、算数や数学の教科書にある問題は答えが書いてなかった気がする。いや、ページの後ろに答えや解き方が載ってたかなという気はするが、それでもどう解けばいいかも分からず、「じゃあもういい」と不貞腐れて見ないようにしていた。


そもそも、勉強で躓いたところからやり直さなかったのが不味かったと、今になって思う。

あの時周りの大人達から「やらないと後悔する」なんて言われていたけど、それは正しかったというのが分かった。

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