第8話 装備


 2日目は日曜日だった。


 朝9時に活動開始報告を入れる。


 この日、瞬は1人で東京の魔女が目撃された現場を調査しに行くつもりだった。


 瞬が作った朝食を2人で食べながらそのことを言うと、凛に反対された。


 これからはどんなときでも2人で行動すること、それと非常勤とは言え防衛省の職員なのだから護身用の武器を調達しようと凛が主張した。


 確かに護身用具はあった方が良さそうだ。



 2人はまずは護身用具を入手するために秋葉原へと向かう。


 凛のための護身用具は考えていた、スタンガンだ。


 スタンガンについては何の知識もなく、お店の店員に聞いてみると150万ボルトの物でいいのがある、これなら護身用にいいと勧めてくれた。


 理由は、彼女がストーカーに付きまとわれているからということにしておいた。


 凛はなにやらスタンガンが気に入ったようだ。


 瞬が、俺には使わないでくれよと情けない声を出すと、浮気した時にはこれでお仕置きしようかしら、などと怖いことを呟いていた。




 瞬はもっと攻撃力のあるものを考えていた。


 アウトドア用品のお店に入っていく。


 店の奥のショーケースにある、サバイバルナイフ。


 購入する際に店員から銃刀法の説明を受けたが、分かっています、と伝えて購入した。


 手にずっしりとくる重みがその威力を感じさせる。


 腰に着けるタイプのナイフホルダーも購入し、早速トイレに行きナイフを入れてみる。


 凛はいつも持ち歩くバッグにスタンガンを常備することにした。


 これで2人の装備は整った。

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