(二)-5
翌朝、僕たちはサッサリの町を出て、ポルトトレスの港へ行った。ジーノが乗る船を待つためだ。
昼頃になって船がやってきた。ジーノはナポリからワインを買い付けた帰りだという。ワインの入った木箱を数人の仲間たちと陸へ降ろし、荷馬車に積んでいった。
荷物を積み終わると、ジーノという男は商会の仲間たちを荷馬車に乗せてサッサリへと向かわせ、自身はこの場に残った。
ジーノはやや細身、身長もそれほど高いわけではなかったが、貿易商ということもあり、腕の筋肉はしっかりとついている馬面の男性だった。
(続く)
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