86話 バベルの塔


 閻魔女王ユキノ👩

 青鬼ショウ👦✨

 中年奴隷🐖


 力を合わせ、仏体Ⅹシリーズ ベヒーモスをギリギリ討伐して、



 1時間後…


 イブを乗せたバス2台が『バベルの塔』の広大な滑走路に到着した。

 一面が蟻の死骸で黒く染まっている。


 バスを運転する剣道面ババアは、

「イブ様! 滑走路が黒い! なにか異変があったようです!」


西太后ババアドア開けなさい」

 降りたイブは地面の黒を凝視…

「蟻? まさか…?」


 黒の鎖のドレスのスカートの中から… 

 スルル~っと黒い鎖蛇サタンも地面の蟻のジュウタンを見つめた後に、向こうまで続く蟻を見て…


「イブ…間違いない… 仏体Ⅹシリーズ ベヒーモスだね…」


「こんな大物… 誰が殺した?」


「ククク‥‥ククク‥‥クク」


「ワタシにまとわりつく蛇? どうした? ついに壊れた?」


「イブ、ベヒーモス殺したの間違いなくユキノだよ… もうユキノはバベルの塔の中だし、しかも、かなり上まで行ってるよ…」


 イブは天まで届く『バベルの塔』を見上げ、

「すでに閻魔女王は、ここに1番乗りしてベヒーモスと戦い勝って、上にいる?」


「イブならベヒーモスに勝てたかな?」


「くっ…」


「ユキノは廃墟の街アーリマンを通りショートカットした… ちなみにオレの片腕のベリアルも修羅地獄で殺してんだよね…」


「まとわりつく蛇… 何が言いたい?」


「オレは、はやくユキノと戦いたいんだよ、そして、最後ラストマッチに創造主だ」


「ユキノを殺した後に… 最後は創造主…」


「はやくセミファイナル 『イブとオレvs閻魔女王』 を始めようぜ♪」


 イブはバスを見て、


卑弥呼メロンレディ!! 『アダムの入ったバッグ』と『ロンギヌスの槍』と『帽子アスタロト』持ってきなさい!!」


 すぐにメロンレディは降りてきて、言われたモノを渡す。


「どうぞイブ (´▽`)」


 剃髪の頭に、魔王アスタロトの黒い帽子を被ったイブは、青いティファニーのバッグと、ロンギヌスの槍を手に取り、

「メロンありがとう」


 剣道面ババアも降りてきて、


「イブ様…まさか? 1人で閻魔女王と創造主を?」


「ええ… 急がないと先を越された閻魔女王に追いつけない…」


「我々は?」


「天界の主力が来る… バベルの塔で迎え撃て…圧倒的に不利でしょうけど…フェンリルが台風地獄で死んだのが計算外だったわ」


 剣道面ババアは両手を腰にやり…


「イブ様が抜けると…我々の戦力は『ワタシ』と『メロン』と、後から来る『モリガン』と『海坊主』… 対する敵は『精鋭天使48名』『天使長ミカエル』『トール』『ワルキューレ』… 間者の情報ですと極寒地獄の『ニュクス』も閻魔女王側についたとか… うむむ…命を懸けて時間は稼ぎます」


 弱気のババアを見てイブの鎖蛇は、ほくそ笑む…

 イブはババアを見て、


「すまない。 勝ち目は無いでしょうけど… せめて時間だけは稼いで欲しい…」


「承知しました… イブ様のためにこの命を捨てます」


 次にメロンレディを見て、


「メロン… あなたはアダムのお気に入りと、この蛇が言っていたけど… ワタシもあなたを娘の様に可愛かったよ… あなたは、まだ若いから逃げれたら逃げなさい」


「イブ~ ソフトクリームありがとう… (◞‸◟)」



「フフ、泣いてるのメロン…? らしくないわね? 行け! ヘビ!!」


「がってんだ!」


 ビュ―――――――――――――――――――― ヅヴァ!!


 イブのドレスの伸びた黒い鎖蛇の頭がバベルの高い所に突き刺さり、


 グ――――――――――――――――――――ン



 イブの体は、すぐに高い所に到達、


 さらに、


 ビュ―――――――――――――――― ヅヴァン


 グ―――――――――――――――――――ン


 バベルの塔のさらに高くへ!




 残されたババアとメロンレディは…


「さてと… ワタシらもバベルの塔の中へ行こうかね…」


「うん ! おうちに帰ろ! (´▽`)」



 30分後…


 

 雪子とオイモの黒のベルファイアが滑走路に到達。

 運転するオイモは、

「やっとバベルの塔に着いた~ 白いパジェロはエンストしてたから抜けたね♪」


 雪子は下の蟻を見て、

「ベヒーモスの死骸? おそらくユキノはもう着いている… ベヒーモスを倒したとしたら…すごい女だよ…」


 前方の黒い人影に気づき、


「オイリン、車止めて」


「え? 了解」


 止まる…


 雪子はオイモを見つめ、

「ココで待ってて… これから先は戦闘になるから」


「わかったよユッキー…」


 降りた雪子は封印の赤いコンタクトを捨てる…

 白色のオーラが雪子を包む…


 アイコス吸いながら…

 黒い人影に近づく…


 その人影は… ダークアーマーを全身に纏ったモリガン。

 その両手で構えるM134バルカン機関銃を雪子に向け、

「ニュクス? 本当は閻魔女王と戦いたかったんだけどね。 でもそこは、かあさんに譲ってやらないとね…😞」


 雪子はアイコスを吸った後に睨み、


「鉄壁のモリガン… 相手に不足は無い…」

 

「こっちはワタシが負けたら実質終わりだから…先手必勝!!😠」


 直後!


 ドドドドドドドドドドドドドドド!!🌟🔫


 毎分3500発の強烈な銃撃が放たれる!!


 雪子は睨みつけ!!


「ふん!!!」


 『念力 (チート)』で! 銃弾をはじき返す!!


 モリガンが銃の振動で、

「ファック! まだまだああ!! またっァァあ!! イックゥゥ!😣」

 ビックンビックンしながら放っていると!!


 真横から!!

               

 ポ――――――――ン!!  🤪🌟🚙=


「うべし!!🤮」


 オイモの運転する180キロのベルファイアに跳ねられる!!

 顔を隠していた兜も外れる!!

 衝撃で破壊されたM134は走るベルファイヤの前に! !


 それを見た! 雪子は!


「オイリン! ナイス!!」

 瞬時にモリガンに近づき!

 チェーンを首に巻き付け締める!!


「おらああ!! 死ねこら!!」


「べべべぇえべえべん”ん”ん”😣」


 ビックビックしてるモリガンに、

「首絞められてイってのか!? ならさっさと逝けよ!!」


 ギュウ~~!!


 チェーンは致死量まで食い込んだ!


「ぼええええぇぇ…🥶」


「モリガン 1丁上がり…」


 その時…


 雪子の後ろの地面の蟻の死骸の中から、蟻を全身に纏った人影がゆっくり浮き上がり…


 グサッヅ――――――🔪


 サバイバルナイフが、雪子の首を掻っ切る…

 オイモは、それを見て!!


「ユッキー!!」


 ゴボゴボと口から血を流す雪子…

「おまえ海坊主…?」


 海坊主はモリガンを見下ろして、

「モリガン様? ご無事で?」


 苦しそうに首を押さえながら… 起き上がったモリガンは、


「海坊主…助かった…そのナイフを貸せ😓」


「サー!!」


 渡す。

 モリガンはナイフを振り上げて、ニチャ~👄最高に微笑み、


「マ◎コにズバっと一発! イってみよう~~よ~!!😄🔪」


「くっ… (このニュクスが…クソの役にも立たず死ぬなんて…)」



 直後!! モリガン!


「ん?🤢 くさ!! てことはアレが来る? うしろ…?」


 モリガンは振り返る!


 カ―――――――ン


 重なるサバイバルナイフと魔法剣 F(ファック)!!


 重ね合いながら…


 黒いカラスの翼をバッサバッサさせ空中へ浮き出したモリガンは、

「ワルキューレ😅」


 同じく、白い天使の翼をパタパタさせ浮き出したワルキューレは、

「モリガン… あんたが修羅地獄で、ワタシの赤のフェアレディZに爆弾を仕込んだんでしょう?」


「命賭けてもやってないわ!! このワタシを信じて!!🥺」


「あんたしかいないのよ… 車の合い鍵を渡してたの!」


「うっ😨」


「生まれて初めて一緒に車に乗ってくれたヒトだから… 初めて友達が出来たと思って、合い鍵を持たしたのにぃぃ!」


 金と黒のショートヘアーの、キチガイと変態の2体は、

 再び、上空でサバイバルナイフと魔法剣は重ね合う。

 

 

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