42話 ホストの末路
剣道面ババアとメロンレディが、
ホストクラブ『
「いらっしゃいませ!!」
ババアはヘルプを見て、
「
「マッチさんですね、少々、おまちください」
ヘルプはマッチを呼びに、
すぐにシャイボーイゴリラ顔のホストのマッチが来て、西太后の剣道面を見て、
「あ?……」
剣道面ババアの側面に筆字で『西太后』と書かれてるの見て、
「
「そうだよ~ よく分かったね~さすがマッチ~♪」
「蘭ちゃん、むっちゃくちゃ、その仮面いいね」
「そうかい? マッチに褒められたら、なんか恥ずかしいよ」
「
マッチはババアの肩を触りながら、奥のテーブル席に誘う。
18歳のメロンレディも座ると、
その横に同い年くらいの金髪に猫耳バンドをつけた男が来て、
「ヘルプの『
「ルナト超かわいい~ 飲んで飲んで (´▽`)」
「メロンさん、顔もすげえ可愛いメロンだけど、マジすげえセクシーナイスバディすね!」
「うん♪ 後でSMしようか? (´▽`)」
「えええ? いいんすか!? ラッキーすぎる~やば~」
ババアとメロンの楽しい時間は過ぎ…
マッチは、ババアのリクエストの銀ギラ銀を歌い終えた。
すぐにババア!
「よしゃあ!! マッチに祝儀じゃ~ドンペリもってこい!!」
マッチは起立して
「ドンペリ! いただきました!!」
ババアとメロンとマッチとルナトですぐにドンペリが空く。
マッチは腕をまくった『天上天下唯我独尊』と彫られた、ぶっとい腕で剣道面ババアの肩を強く抱き、
「蘭… もっといけるか?」
「え? うん…いけるよ…」
「今日…俺を…いや俺と蘭の…『
「ワタシとマッチの
マッチは遠くに座る金髪ロン毛のホストに眼差しを送る。
「アレが…『
「協力する… 何を頼んだらいい?」
「ルイ13世 ブラックパール」
「それを頼んだらマッチはナンバー1になれるのね?」
マッチは剣道面をナデナデしながら、
「ルイのブラックパール…1度もこの店で…開けた客はいない」
「開けてもいいけど…マッチ…お願いがあるの…約束してくれる…」
「なんだい? 蘭?」
「抱いてくれる?」
即答、
「抱ける」
《 皆さ――ン! ルイ13世 ブラックパール!! セツナに初降臨!! 》
他の女性客の視線が剣道面ババアに集中され、
ホスト全員がババアの前で起立し、
マッチがマイクを持ちシャンパンコール!
ハーイ素敵な女神な(ハーイ)蘭のテーブルで(ハーイ)セツナの永久伝説が始まりまーす!(ヤッハーイ)はーい早々、従業員集合ー!(集合ーィ!) いくぞー!(へーい!)せーの! 命を燃やす夢に捧げる(シャンパンコール) ルイの空戦絶後のブラックパール(飲めるかなハハイ) 蘭に心も体も(捧げますハハイ)片手にグラスを(持ったなら!) そしたらみんなで~~~~(いっただきまーーす!)
全ての従業員の持ったクラッカーが鳴り響く!
ホストの「蘭かみ! 蘭かみ! 蘭かみ」コールの後、
郷ひろみのゴールドフィンガーが大音量で流れ出す!
その最中、ババアは横のメロンレディに耳打ち…
「メロン… お前のスマホで「ルイ13世 ブラックパール」「ホストクラブ」 「価格」で検索してくれんか?」
「いいよ (*'▽')」
すぐに…
「ババア… ( ゜Д゜)」
「いくら?」
「2500万~だって ((((;゜Д゜))))」
「まじ? …マジィィ?」
「うん…ワタシ1円も持ってないよ (/o\)」
ババアは剣道面をメロンレディのマスクメロンに近づけ、
「そのスマホで…イブ様を…呼んでくれ…」
「うっうん… (;´∀`)」
30分後…
左手には水色のティファニーのバッグ…
右手には紙袋…
黒い鎖蛇のドレスと魔王アスタロトの帽子を纏ったイブが来た…
ヘルプホスト 「いらっしゃいませ!! おひとり様ですか?」
「ええ… 西太后はここ?」
「蘭さんですね? はい! 案内します」
テーブル席に案内されると…
しずかに、ババアの横に座り、
2人の間のスペースに、紙袋から…
ポンポンポン…ポンと…
「4000万、これで足りる?」
「イブ様…本当にすいません…必ず返しますから…」
「いいわよ別に…ん?」
イブは…
ババアに、もう1回下ろさせようとした「ルイ13世 ブラックパール」を持って来たマッチを見て、
「はあ…?」
マッチはイブを見た後に、ババアを見て、
「蘭ちゃん? この女性だれ?」
「イブ様…」
「イブ!? マジっすか!? イブさん! 「ルイ13世 ブラックパール」どうですか!?」
周りを見て。
「イブ様だぞ!! イブ様!!「ルイ13世 ブラックパール」おかわりいく!! ゼッタイいくよ!!」
集まる… ホストにヘルプに女性客…
魔王アスタロトの黒いレディースハットを被り下を向くイブを…
女性客はスマホで撮影を始める…
店内は、ノリの
「イブ!」「イブ!」
「ルイ13世! ブラックパール!」コールに包まれた…
メロンレディは嫌な予感を感じ…
「ワタシ…トイレ行ってくる… (;'∀')」
ババアも、
「ワタシも!」
連れションに行った。
直後、女性客が撮影していたスマホを落とし、
「ふん!! ふん!!」
っとカカトで踏み壊す。
店内の全ての人間は無表情になり、イブにひれ伏す…
イブはゆっくりと立ち上がり、マッチの持って来た「ルイ13世 ブラックパール」の栓をスパっと開け、逆さまにしてマッチの頭にドバドバっとかける。
「これおいしい?」
「おいしくないです」
空いた「ルイ13世 ブラックパール」の瓶をポイっと投げ捨て、
「くだらない場所ね… ある意味、西太后がうらやましい…」
カタン カタン カタン ヒールを鳴らし去る。
戻って来た、ババアとメロンは…
ひれ伏して一切動かない皆を見て、
「え? みんな? どうした? (;'∀')」
ババアはマッチの肩をユサユサと触りながら、
「最強イブ様の魔力かね? まあ… 皆殺しされないで本当に良かったね…」
マッチを肩に抱え、
「
「ババア~ワタシもラブホ奢って~ (´▽`)」
メロンレディも
「ルナトを殺すまでSMする (*'▽')」
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