34話 vs 仏体Ⅹシリーズ type A リバイアサン(1)


『S』pace !!

『M』uchi !!


 伸びたムチを魔神ミノタウロスに!

 クルクルクルっと絡める!

 ワタシの座る四つん這いの中年奴隷の永久のサルグツワの隙間に、ムチのグリップを押し込み、足を組んだまま、目一杯!! 足を振り上げて!!


「上へ浮きまくれ!! マックス!!」


 ガチン!!! パリン…

 と玉蹴り!!!


「ぼえええ!! (≧◇≦)」


 ブッビュ――――――――――――――――――――ン!!!


 ワタシを乗せた中年奴隷はロケットの様に上空へ!


 子供を乗せたバスを襲おうとした、下のミノタウロスも壊れた逆バンジーの様に、


 スコ――――――――――――――――――――――ン


 ワタシは重力を感じながら、固まったミノタウロスを見て、

「牛のくせに人様喰ってんじゃねえよ!」


 遠くにスカイツリーが見えた。 

 高さは余裕で越えた?


 その時!


 スパン!


 ミノタウロス? ハルバードでムチを切断した?

 ヒューーー↑ フ 空中で動きが静止した後 ヒューー↓


 ワタシは首輪のリードをグイっと引っ張り、

「ぼう (^ω^)」

 中年奴隷の動きを停止させ、落下ミノタウロスを見る。


 風圧で近鉄バファローズの帽子は外れた?


 この高さなら… 死ぬだろ? さすがに?


 目を凝らす…

 構えている? ハルバードを? 渋谷1●9に落ちる?


 落ちた? 落ちた時、小さくてよく見えなかった…


 音はしなかったが…1●9の屋上に穴?

 生きてる? 死んでる? どっち?


 とりあえず、確認するために下がってみる…


 途中…


 う…、人が1人、窓から垂直に飛ばされた…



 いいでしょう! 決着をつけやる!


 1●9の大きく割れた窓の前に来た、飲食フロアね…


 中年奴隷に座ったまま、入ってみる。


 気配を消すようにフワフワと進む中年奴隷…

 中は、

 荒れ破壊されまくった飲食フロアー…


 すぐ… ミノタウロスが見えた。


 屈んで、冷蔵庫の下段の中に首を突っ込んでいる。


 何か食ってる? うまいか~? 現生の食べ物は~?


 肩は脱臼してるのか? 右腕は変な形にぶら下がっている。

 背中に大きな裂傷…… だけど、みるみるうちに再生していく。


 スキル 『自然治癒(中)』か… それに『死闘』


 魔神ミノタウロス


 フフ  


 強すぎるから慢心油断… 食い気に走り、ハルバードを置いたのね‥


『S』pear

『M』uchi 

S難度 ★★


 ワタシはムチを、鋭利な槍にした。


 割れた窓からワルキューレが見えた。

 心配で飛んで見に来た?


 首を振り、「やめろ」の素振りをしてきた


 きっと、「そんなS難度★★の攻撃ではミノタウロスは殺せない」

 と伝えたいんでしょう…


 ワタシはワルキューレに「静かに」のサイン、人差し指を口の前にして、

 静かに進む…


 真後ろに来た…


 コイツのバックを取るの2回目ね。

 ん?

 ガツガツと… 何を食ってる?

 ははは…共食いだ。


 ワタシはスピアーを両手で振り上げた…


 ミノタウロスさん… 頭かくして尻隠さずって感じね?



 しね



 人食い牛魔神ミノタウロスは…

 閻魔女王ワタシが死刑してやるよ…



 スピアを…

 鍛えられない場所アナルへ!!


 グサーーーー!


 深く深く刺した!!


 ミノタウロスは、食べるのを止め、

「も? もう~~~? なんかお尻が? 違和感?」


 反応鈍いね? 痛みを感じない『死闘』なんか持ってたからね…


 これでフィニッシュ…


『S』hotgun

『M』uchi  

S難度 ★★


 アナルの向こう側、内臓への手ごたえはある。

 ミノタウロスはゲロ吐いた。

「おえっなんだ? 食べ過ぎた? これくらいで?」


 ムチを元の形に戻し、アナルに繋げたまま距離を取り、

 ムチのグリップを再び中年奴隷のサルグツワの隙間にねじ入れて、


「おい! ぎゅう!」


 屈んだミノタウロスの頭はこっちを振り向いた。

「ぐふふぁ…来たぁぁ…今オレが一番喰いたい人間がぁ…」


「あんたさあ、これからワタシのSM(処刑)で酷い死に方するけど」


「あ?」


 ワタシは足を組み、ニコッと笑顔で、

「痛みが無くて良かったね♪」


「この女、意味不明」

 ミノタウロスはハルバードを手に取ろうとして…

 足元を見た時、

「ムチ? え? え?」


 ワタシは中年奴隷に、

「前! 水平!」

 ガン!!っと玉蹴り!


「ぼい! (^ω^)」


 ヒューーン!


 ズズズズズウーーーズルズル~


「オレの!! 腸がぁぁ!!!」

 ミノタウロスは、ただうつ伏せに引き釣られるだけ、


 ワタシと中年奴隷は窓の外へ出た。

「上」

 ガン!

「ぼい! (^ω^)」


 ヒューーンっと上がる。



 ボト



 ミノタウロスの体は交差点の中央に落ちた。


 うわ…

 ムチにこんなに多種のモツが…


 ヒューーーンっとムチを振り! モツと血を振り払う!


 ニチャっと交差点にモツは散り落ちた。


 え? おい?

 ミノタウロスは威勢よく起き上がり!

 コッチにハルバードを突きつけ!

「まだまだーー!! 内臓くらいで!! おおりっ…て…こ… … ・」


 プルプルブル… と震えた後…

 ガクっバタっとうつ伏せに倒れた…


 近くを飛ぶ、ヘタレのワルキューレはミノタウロスの死骸を見た後に、

 ワタシを、信じれないという顔で見ている。


 こっちに飛んで来ようとしてたから、手の平を突き出して、来るのを止めさせた。


 寄るなよ、臭いから。



 ワタシは近くのLEDビジョンを見て時間を確認。

「ミノタウロスの死刑に4分か… まだ6分以上もあるんだ~」


 時間あるから取り合えず、

 勝利の一服に死神のキセルを「ふ~~~」と吹かす。


💀{ ククク! グロマン! まだ終わってねえぜ!! 度肝を抜かすなよ!!


「はあ? ミノタウロス、明らかに死んだだろ?」


💀{ ミノタウロスは天界が造ったんだぜ! そんなっ …


 続きがすごく気になったから「ふ~~~~~」と吹かす。


💀{ ぬるくねえぜ!! 勝つために手段を選ばねえ奴らはな!!


  死神煙はワルキューレの方を向き、

💀{ 天界総司令オーディンには無かっただろうがよ~ イブ打倒の使命を受けたあの女にも絶対あるぜ! 仏体ほとけたいⅩシリーズがな!!


仏体ほとけたいⅩシリーズ?」


💀{ 天界はどんな手段を用いても最後は勝つ ククッ…


 死神煙の言ったことが気になったから、ミノタウロスの死骸を見るが何も無い。


 死神のキセルのフカシか?



 ん?? いま?


 ミノタウロスのモツが?


 目を凝らす…


 え?

 え?


 モツの一部… ほんの一部 グー、パー 、グー、パーと動いている?


 モクモクと膨れ始めた…


 1メートルから2メートルさらに3メートル 膨らみ続ける!


 ワタシは、膨らむ何かを見て驚いてるワルキューレを見て!

「なんだアレ!?」


「しらない!」


 ワタシとワルキューレは距離をおくためにさらに上空へ!


 仏体ほとけたいⅩ?の膨らむスピードがアップ!

 デカい! しかも浮く! 周りのビルが押し壊される!

 形も定まりだした! 体の半分まで届く水平の口!

 黒色の平べったい魚のような…




 アンコウ!?




 不気味にワタシを見る…

 黒いアンコウの口角が上がる…


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