乙女ゲームの世界に転生して悪役令嬢の影武者になりました。が……影武者「本物がざまぁされたので、今日から私が本物の公爵令嬢ということでよろしいか？」

番外編 動画で学べる！？ 動画塾『王国の暗黒期』

　番外編　動画で学べる！？　動画塾『王国の暗黒期』

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「動画塾塾長○○。今日の講義内容は、王国の暗黒期！！」

　のちに世界を統一することになる、王国。

　その王国に存在した暗黒期のお話。

　王国の暗黒期、三天才に引っ張られその知名度こそ高いものの、実際どんな時代だったのかを知っている人は少ないのではなかろうか。

　隣国との戦争で劣勢状態であり、

　奴隷法改正の失敗による治安の極度な悪化、

　巨大商会の崩壊から始まる世界恐慌の直撃……などなど。

　今後半世紀以内に世界統一を成し遂げる国家とは思えないほどボロボロだ。

　そんな国家が世界統一という偉業を成し遂げたからこそ、三天才は現在まで名をとどろかせたわけだ。

　その過程は誰もがよく知るところであろうから、割愛させていただく。

　王国の暗黒時代について、研究者の間では見解がかなり異なる。

　三人の天才を三大天使にたとえ王国は神に選ばれた国とされることもあれば、この暗黒時代を神罰にたとえ神に見捨てられ神が生まれた国と解釈する者もいる。

　そう、この時代を研究しているものの大半は神職者であり、この解釈の違いはそのまま宗教の違いだ。

　現在主流な宗教のほとんどは、神話の中でこの時代に触れ独自の解釈を展開し、三天才を聖人や天使もしくは神として取り扱う。

　神話じゃなくて……と思うものも多いかと思うが、この時代の資料にはのちの三天才の時代と同じように穴や矛盾が多すぎる。

　宗教関係者以外研究者がおらず、調べようととしても資料が……というのが現状だ。

　重要資料をとある教団が……なんてうわさもあるが。

「おっと、話がぶれ過ぎた」

　王国の暗黒期を暗黒期たらしめた複数の出来事、実はこれ戦争以外ほぼ同時に起こっている。

　あ、神話じゃないからね。

　これは事実。

　王国は一瞬で下限まで突き抜け、一瞬で上限を突き破ったのだ。

　上限突破の方ばかり注目されてるけど、同じぐらい下限突破も面白いよってこと。

「前置き長くなったけど、さっそく解説していこう」

　まず……

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　時代が英雄を生むのか、英雄が時代を作るのか

　私にその答えはない。

　ただ、王国は原作より確実に過酷な方向へと向かっているといえる。

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