第329話 アナタの何万の顔

自信がないとすぐ下を向いて愛想笑いをするカオ




辛いときに限って頭をフル回転の鋭い瞳のカオ




頭が良すぎて考え過ぎて憂鬱の闇にまかれたカオ




本当に嬉しい時は子供みたいに目をまるくするカオ




人が泣いている時に自分の事のように悲しいカオ




強がって仕方ない笑顔を虚しく向けるカオ



弱音をこぼした後に下を向いてありがとうと言うカオ



私はアナタのカオを何万見てきたのだろう



アナタは私の何万のどんなカオを見たのだろう



お互いに分からない



アナタのカオを愛おしく想って生きているんだ










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る