第305話 運命の人ではない
運命なんて言葉は軽く聞こえてキライだった
私の地獄みたいな人生には努力と涙と絶望しか知らなかったから
でも、崖っぷちがきた時に君を見つけたんだ
誤解はがり、戸惑いばかり、行き違いばかり
すべてを繰り返していたら
崖っぷちにいた私の命は
いつのまにか、崖から7センチずつ引き離された
ああ、そうか
運命の人ではなく
命を運んでくれる人が運命の人なのかと
教えてくれたのが君なんだ
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