第2話お口にいっぱいぃっ


 「ねえ、お姉ちゃん口開いて‥‥‥ 僕のお姉ちゃんの口に入れてあげるから」


 あたしは弟の晴仁(はると)に言われるままに口を開く。


 ああ、晴仁に入れられちゃう!


 そう思いながらも入れられる事に期待してしまう。

 だって晴仁のって何時も美味しいんだもん‥‥‥


 いけないなぁ、あたしお姉ちゃんなのに。

 もう何度晴仁に口に入れられちゃったことか。


 でもあたしの気持ちはそれに興奮している。

 だって晴仁はいつもあたしを楽しませてくれるから。


 あたし、お姉ちゃんなのに恥ずかしいよぉ~。

  

 そんな事を思っていると晴仁があたしの口に容赦無く入れて来た!



 「んっ!」

 (*´▽`*)



 思わずうめいちゃうけどいきなり奥まで入れないでよ!

 ああ、でも美味しい。

 やっぱり晴仁のってすごい。


 何時食べても美味しいよぉ~♡



 

 「ね、お姉ちゃんこのうんまい棒にさけちゃうチーズさいて中に入れて食べると美味しいでしょ?」


 「もごもご、うん、これはイけるわ! でもいきなり口の奥まで突っ込むの禁止! 苦しかったんだから」

 (*´з`)


 「ごめん、ごめん、だってお姉ちゃんすぐにでも欲しそうにしていたから」


 うん、相変わらず晴仁の作る駄菓子魔改造は美味しい。

 もうお陰でついつい食べちゃうのよね。

 

 今日も美味しい♡



 * * *



 そうあの頃の私は思っていたけど、トイレから出てきてつくづく思う。


 太った‥‥‥

 

 ウエストがやばくなって来た。

 こ、これも晴仁のせいよ!

 いっつもいっつも美味しい駄菓子を魔改造して食べさせるから!!


 はぁ、どうしようこれ、恥ずかしくて誰にも相談できないよぉ~。


 

 「あれ? お姉ちゃんどうしたの?」



 ぎくっ!



 「あ、ああ、晴仁なんでもないよ‥‥‥」

 (; ・`д・´)ノ。・。・


 いきなり声かけないでよ、驚くじゃない。

 見れば晴仁は買い物袋を持っている。


 中学二年の私の可愛い弟。

 まだまだ子供っぽさがあるけどそこがたまらなく可愛い。

 

 ちょっと小柄で線が細くて女装させると可愛くなりそうだけど、この子が作る駄菓子の魔改造が凄いのなんの。



 おかげで太っちゃった。



 そんな晴仁が買い物袋を手に持っていると言う事は‥‥‥


 「晴仁、もしかしてまた駄菓子買って来たの!?」

 (≧▽≦)!


 「お姉ちゃん、また僕の作った駄菓子奪うのは止めてよね。馬乗りしてまで奪うんだもの」


 「それはあなたが美味しい駄菓子作るのがいけないの!」

 ・。・。(≧◇≦)。・。


 そう、晴仁のせいでお腹大きくさせられちゃったんだから!




 あたしは抱き着きながらムニムニと晴仁のほっへたを引っ張るのだった。


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