第7話 今度はみんなで一緒に・・・(1)

結局、前回のキャンプは梓川を送った後、キャンプ場のテントに

戻って泊って、、翌日、炭火の小型コンロで焼き肉や焼き鳥をつまみに飯を食べたり

コーヒー淹れて飲んだりして、まったり楽しんだ、



その翌日、クラスで俺は


「やっぱさ、Hondaのレブルは最高だね、パーツ充実してるし」


と、俺は相変わらず友達の相沢 康と

なんとなくバイクに関する話をしていた、



そこへ突然、


「春日君、チョット顔かしてくれる!」


と梓川を連れた、女子のクラスメイトの三木谷が怖い顔で話しかけて来た、


「おっ、三木谷、春日を呼び出しか、ボコるなら手伝うぜ!」


相沢がからかってきた、


「お前はなんなんだ、相沢~」


「相沢君は黙ってて!」





そんなで教室の外の廊下の先の目立たない階段下に呼び出された、俺は、

訳が分からない呼び出しに付き合わされた。



「で、なんで相沢君までいるの!」


と三木谷、


「さあ、成り行きで・・・」


と相沢、



「まあいいわ、で春日君、先週の土曜の夜なんだけど、アズアズと

バイクで出かけていたって、本当!」


俺は目配せで梓川にしゃべったのか?合図をおくる、

梓川は、かるく首をふって否定する。


「その日に二人で夜にバイクに乗ってたって、カズミンからの目撃談を聞いたんだからね、」


と三古谷、


「おっ、女子とニ尻とはやるな、春日!」


「相沢君は口を挟まないで!」と三木谷にくぎを刺される。


カズミンて多分、三木谷の友人だろう、しかし、まさか見られていたとは、

失敗した、そうゆうリスクを考えていなかったな、


「アズアズは純真で初心なの、まさか強引に誘って、如何わしい事なんてしてない

でしょうね!」


「そうだぞ、春日ぁ~強引はいかん!」


「だから、相沢君は口を挟まないで、真剣な話なんだから!」


「すみません!」


三木谷の気迫に謝る相沢、なさけない、


「誤解だぞ、ただ夜飯を食っただけだ、」


梓川も、


「ミキミキ、だからさっき言った通り、ご飯一緒しただけだって」


「じゃあ、なんで突然一緒に食事するような仲になるのよ!」



それに関して、梓川が一緒にキャンプ飯に食べにいった理由を三木谷に

説明していた、


「ふ~ん、じゃあキャンプで食べるご飯は美味しいよで、

食ってみるかで、アズアズと一緒にバイクでキャンプ場まで

二人乗りまでして出かけた訳、」


「そう、それだけなんだって!」


と梓川と俺で理由を話す、


「で、わざわざ、この寒い中、バイクで移動して

キャンプ場で何をたべたの?」


「キムチ鍋だよ、」


「キムチ鍋だな、」


「はぁ~、なにその色気のないご飯、本当に美味しかったの!、せめて

バーベキューとかステーキとかもっと、おしゃれで、キャンプらしい物なかったの、」



三木谷、バーベキューだけがキャンプじゃないんだ、

それにその選択は本当は食材の料金とかが高いんだぞ、


俺は


「一様、キムチ鍋の後、簡単に小型の炭コンロで焼き肉も予定はしてたんだが」


「あっ、そうなの何か悪かったね、でも本当にお鍋で腹一杯だったから」


と梓川、お前も一緒に買い物したろう、


「なにこの二人でまったり雰囲気、じゃ、本当に何にもなかったんだね!!」


と三木谷、


「誓って、無い、キャンプ飯の売り込みだけだ、」


「まあ、そうだろうな、こいつに女を口説くような甲斐性は無いよな、」


と相沢、おまえもそうゆう甲斐性無いだろう、


「アズアズ、何か美味しかったような感じだけど、本当に美味しかったの?」


「あれは、何というか不思議と美味しかったよ!」


と、なんとなくウットリしたような感じで梓川が答える。


「わかった、じゃ本当かどうか私も一度キャンプに誘いなさい、アズアズと一緒に!

そうしたら、何にも無かったって信じてあげる」


なんだ、その理屈は、訳分からん、


「わたしも最近キャンプとか興味あるんだよね、アニメだかドラマとか

そうゆうの有るじゃん」


「ミキミキ、だんだん訳、分からなくなってるよ!」


梓川も困ってるみたいだ、


「まあ、キャンプ自体は良いとして、移動はどうするんだ、

公共の交通機関でも使うか?」


「そんなの嫌だよ面倒くさい、なんかサッと行く手段ない?」


「バイクで3人乗りは出来ないぞ、」


それこそ、どこぞの暴走なんとかだ!


梓川が


「相沢君もバイク持ってるだよね、それなら相沢君に頼んで二人乗りで・・・」


一様相沢も免許取得から1年以上たっているので可能だが


「オイオイ、女とニ尻なんて俺のレブル(バイク)がヤキモチ焼くぜ!」


と格好つけるが、


三木谷は、


「そんなの嫌だよ、こんなのと二人で乗ったら、妊娠しちゃうよ!」


「おい、相沢なんか言われてるぞ!」


「もう良いんだ春日、俺の恋人はレブルだけなんだ・・・」


バイクが恋人か・・・悟ったな・・・・・・


「あの~私が別に相沢君の後ろでも・・・」


「駄目だよ、今度はアズアズが妊娠しちゃう!、春日君の時は運が良かったんだよ」


さらに追い打ちをかけられた、しかも俺まで、


「おい相沢、さらに言われてるぞ、」


「オマエモナー、」



「いいんだ、おれ達バイクに乗るときは孤独を愛する、ロンリーライダーさ・・・」


と今度は二人で親指をたてて、格好をつけるが、女子連中には無視される。


しかし、それではどうしろと、


梓川が何か諦めたような様子で、


「一様、兄さんに車出してくれるか聞いてみるよ」


「あっ、巧さんか、それなら安心だね」


何か梓川の兄は三木谷には信用有るらしい。



そうして、おそらく兄充てにラインで連絡を始めた梓川を伺いながら


「でも、三木谷、交通費は掛からないにしても、キャンプ場の利用料や道具はどうするんだ、

まあ最悪、車中箔でもしてもらって、テントはいらないかもしれないが、

多分寝袋とかはいると思うぞ」



「買って、揃えればいいじゃん、お手頃価格が有れば、私も出せるし」


「4シーズンだと寝袋5千円位するぞ、テントも二人用で安い物なら同じ位する」


 まあ、それくらいなら、こないだバイト代も出た事だしね、



その後、梓川の兄も了承してくれたらしい、なんでもキャンプに興味があるみたいで

前日の金曜の放課後にその兄も含めて合流して、一度、俺のバイト先のアウトドアショップや

ホームセンターなどで買い物をしようという事になった、その日はバイトは無いので、

俺も買い物に付き合う事になった、ちなみに嫌がる相沢もツーリングに付き合うのと

キャンプ代おごるのを条件に買い物やキャンプに付き合わす約束をした、


梓川はともかくとして、三木谷は俺一人では荷が重すぎると判断したからだ。

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