くそったれな俺だけど、それでも
地球人
第1話
例えば偶数の4人から奇数の3人になったときに会話から外れてしまうような、悪く目立つわけでもないけど、いなくても変わらないような存在。それが俺で。
そりゃもってもてになりたいし、人気者にもなりたい。
だから自分には不満ばっかりなわけで。
じゃあ存在感のあるいわゆる一軍の人たちのような声の大きな主張とか、毎日10キロ走っているやつのような努力とか、そんなんができるかっていわれたら無理なわけで。
不満ばっかり言うわりに何もしないクソッタレ。
そんな俺だが生きなきゃいけないらしい。
その昔偉い人は言った。
「人の人生は何かを成し遂げるには短かすぎるが、何もしないには長すぎる」
いやーほんっとになっがいわ。
人生80年とかさ、やめてくんねえかな。
これから自分が何かを成し遂げられると思うほど自分を知らなかった頃には戻れない。
俺はもう知ってしまった。
自分はぐうたらで根性なしで、理想ばっか高くなったクソだってこと。
そんなうんざりするような奴とこれからも何十年と付き合っていかなきゃ行けないのよ?
いやぁしんどいて。
...なんて思っていたら死んだ。
享年16歳。
車の信号無視による事故に巻き込まれて事故死。
これってまさか今流行りの異世界転生ってやつ?
くそったれな俺だけど、それでも 地球人 @murabito-D
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。くそったれな俺だけど、それでもの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます