天使の誘い
勝利だギューちゃん
第1話
私は、天使。
階級は3級。
名前は、みいな。
どこかの国で、愛を意味しているらしいが、私は知らない。
私の仕事は、死者の魂をあの世へと誘う事。
今回の、任務を果たせば、私は2級に昇格できる。
もう、何人も誘ってきた。
今回の死者は、女子高生。
毎回、若い子を誘うのは辛い。
これから未来は長いのに・・・
でも・・・
私情は厳禁。
任務は、果たさないといけない。
死は平等なので、年齢は関係ないのだ。
というのは、上の意見。
なら、せめてあの子が未練なく旅立てるように、その事を伝えよう。
「迎えにきたよ」
「あなたは?」
「私は、天使のみいな」
「天使という事は、私は・・・」
私は頷く。
「そっか・・・急だね。死因は?」
「事故」
「単刀直入だね」
「うん」
彼女の名前は、めぐみ。
人に恵まれるようにと、名付けられた。
「じゃあ、お願いしていい?」
「いいよ。できる事なら・・・」
「彼の病気を治して」
「彼って・・・彼氏?」
「ううん。幼馴染のまーくん。重い病気を患ってるの」
それは、出来ない。
でも・・・
「無理なら一日だけでいい」
「いつ?」
「今度の日曜。誕生日なんだ。まーくんの」
日曜日。
めぐみが、事故で死ぬ日。
でも、それなら・・・
「わかった。上司にお願いしてみる」
「上司って?」
「神様」
私は、神様とコンタクトを取った。
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