道化の王

ロン

第1話

 世界各地で類を見ない現象が起きていた。

 人ではあり得ない人知を超えた力に目覚めるものが現れた。人はその力に目覚めたものを、世界を新たに構築するもの「リヴァイバー」となずけた。そのせいか世界は力を力でねじ伏せるまさに新たな時代に変わっていった。

 そんな世界で、精力を着々と伸ばすチームがあったその名も「インフェルノクラウン」関東いちの武闘派チームだ。

 

「おい! 狂介毎日のように1人でフラフラ遊びまわってんじゃねーよ! もう少し自分の立場を弁えて行動しろ!」

 

インフェルノクラウン副ヘッド天宮拓哉の声が響く。


「はいはい、うるせーな本当お前は」

 

このめんどくさそうに返事をする男、こいつこそがインフェルノクラウンのヘッド神木狂介である。


「狂介、ちょっと話がある。」

と声をかける女


「んだよ」


「子供ができちゃった!」


「……嘘つくな! お前とそんなことはしだ覚えなんかねーよ!」

 と、このように嘘をつき毎日のように狂介を色んな意味で狙う女、朝霧マコ。チームの幹部である。


「みんなおはよー! 朝ごはん何かなー! 」

 呑気なことを言いながら起きてきたこの男は幹部の多磨目真也。


「やっぱ拓哉のご飯はおいしーなー!」


「いいからさっさと食え、このあと会議だぞ」


「えーだるいーー」


「そうも言ってられん、九州最大のチームスカルキングが勢力を伸ばしつつある。関東にも偵察を何人か送ってきているようだ。」


「舐めた真似しやがって」


「先日捕まえたスカルの偵察者なのだが尋問に少々時間がかかったのだがなんとか口を割ってくれたよ」

と、笑いながら自白剤入りの注射機を見せる拓哉。

それを見てみんな苦笑い。


「そして聞き出せた情報の中で幹部の能力についてなんだが、相手幹部は5人その5人ともリヴァイバーらしく天候を変えられるほどのエスパー、身体強化系、植物操作、虫使い、鉄を操る者この5つだそうだ。」


「うっわー能力者が5人もいるの?やばそー」


「いや、6人だ相手のボスもリヴァイバーらしいのだがその能力まではわからなかった。」


「まぁーどんなリヴァバーが来ようと俺らは負けねーよ潰してやる全てな!」


「さっすが狂介! 結婚しよ!」


「するわけねーだろ!」


「だが相手リヴァイバー6人に対してこちらは4人だ、どう対処するか。幸能力がわかっているから考えようはあるのだが、無能力のメンバーでも圧倒的に数が負けているからな。」


「俺が先陣を切る。」


「ボスが先陣を切るなんてバカかお前は!やめろそんなこと!」


「なんでだよ、俺が1番強いから俺が攻めた方が勝ち目あんじゃんかよ!」


「相手のボスの能力も分からないのに責める奴があるか!」


「真也偵察に行ってくれないか?お前の透明化の能力ならバレずに隠密行動ができるはずだ。」


「仕方ないなーその代わり帰ってきたらご飯たくさん食べさせてよー」


「わかった。出発は明日だ頼むぞ。」


「はーい」


「久々の戦いだ楽しみで仕方ねーなー!」

ニヤケが止まらない狂介であった。






 

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道化の王 ロン @lonely001

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