第3章 第2話

朝イチの特急に乗って涼太が住む町に戻ってきた。


ガチャ

「ただいま〜」

《おかえり》


あれっ昨日とは打って変わって塩対応

これはこれで楽で良いんだけど・・・・

少し寂しい、、、


「実家どうだった?」

《つまんなかった》

「ふふっ前にも聞いたよ〜

それ以外の感想無いの?」

《無い》


何だかんだ言いながら返事はしてくれるんだよね〜

塩は塩だけどちょっと砂糖?


ギュッ

「わっもー急だなぁ」

《・・・・》

「せめて前から抱きしめてくれないかな?」

《なんで》

「その方が安心する」

《どんな理由だよ》


なんて言いながらちゃんと前から抱きしめてくれた。

結構砂糖かも?


《実家楽しめた?》

「誰かさんのおかげで全然楽しめなかった」

《、、、ごめん》

「ふふっ嘘だよ、ちゃんと楽しんできた」

《なら、、良かった

あ、ねぇ何で俺行くのあんなに反対したの?》

「危ないから?」

《結衣があの時間に帰ってくるよりは断然安全なんだけど?ご両親に会えてたらちゃんと挨拶したのに》

「・・・・・え?」

《・・・ん?》

「挨拶って?」

《挨拶は挨拶でしょ》

「あ、ちょっと急に塩になんないでよ」

《・・・結衣と将来を考えてお付き合いしてるっていう挨拶》

「涼太・・・・・」

《///寝る》

「え?あ、ちょっと待ってよ・・・」


照れて寝るなんて珍しい。

いや、ここまで言ってくれたの初めてかも?

素直に嬉しい。

普段塩が多くても最後は砂糖になるとこ好きだよ。

ありがとう。

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