第一部味方キャラ

○シグルド おすすめ遺伝アイテム→銀の剣、エリートリング

 真面目な優等生。だが、それが裏目に出てしまうのが聖戦の系譜の世界観である。

 もしこれがもう少し緩い世界観なら、それこそ普通に戦い、普通に世界を統一して普通に皇帝になっていたかもしれない。

 そもそも論として、彼がディアドラと出会っていなければこんな運命をたどる事はなかったのかもしれない。だがまあ、ディアドラだのマンフロイだの以前に人心が乱れまくっていた、爆発寸前だった所にたまたま火が点いただけなのかもしれない。と言うか、全てがわかっていたとしてどうすべきだったのか?リューベックの後にそのままイザークに落ち延び、そこで史実第二部のように時を待つべきだったのか?


 まあ結局の所はこんな運命だった、で済まされてしまうのもまた悲しいお話である。


 それで性能的な事を言えば、何をやらせてもうまくいく痛め役。スキルが追撃一つと言うのはちょっと地味だが、それゆえに扱いやすい。元から上級クラスなので育てやすくやられにくく、これまでの作品のようにあまり不安になる必要もない。

 だが、それまでなのだ。ティルフィングは最後の最後でしかなく、どうしても個性の強い仲間たちに押されて行くのがシグルドである。悲劇の主役と言うのは、案外こういう点にあるのかもしれない。

 

○ノイッシュ

 優等生タイプ。なぜアレクとの間にレベルの差を付けたのかは正直分からないが、それでも重厚なノイッシュと軽めのアレクと言うのはキャラ的にも性格的にも比較的しっくり来る。

 しかし必殺・突撃と言うスキルと相まってどうしても安定感のなさが目に付き、4~5章になると二軍気味。カップリング的にはやっぱりラケシスか。


○アレク

 こちらはおちゃらけタイプ。

 追撃・見切りは大きいが、こちらも結局は二軍。

 で、はっきり言ってしまえばカップリングを組んだ事がない。シルヴィアとの会話イベントがあるが、このカップリングが地雷(初回プレイでやったが、コープルが全く役に立たなくなる)。


○アーダン

 なんだかんだ言って、一番愛されてる人————と言うのはほぼ間違っていないだろう。イケメンと美女が市民権を独占するこの世界、(と言うか騎馬兵バンザイ)の世界の中での希少価値。それこそ彼を際立たせている。

 だが実際に使うとなると、鈍足以上にスキルのなさが痛い。追撃リング?リーフに持たせるためにエスリンに持たせますけど?カップリングは一度だけ、アイラとやった事がある。


○レックス

 このゲーム、斧は弱い。と言うか斧に市民権が与えられたのはかなり後(と言うかやった事がない)だ。

 そんな中、彼は孤軍奮闘と言うべき活躍ができる。言うまでもなく剣には全く歯が立たない(闘技場でさえも)が、1章終盤で入手可能な勇者の斧とエリートによるレベルアップ、それに伴う装甲の強化、そして敵の相性の良さで活躍する。

 ただ悲しいかな、斧を受け継げる子どもはゼロ。そのためカップリングは成立させにくい。


○アゼル

 ナーロッパと言う言葉がある。なろう作品によく使われる「都合のいい中世ヨーロッパ」的世界を指す言葉だが、いわゆる側室と言う概念も西洋にはない。「公妾」がそれに近いが、それの子はお家の相続権は持たないとされる(日本で言えば織田信忠も豊臣秀頼も徳川秀忠も側室の子であるのとはえらい違いである)。


 まあそれはさておき第二夫人の子であるアゼルは、あらゆる意味で軽い立場である。その立場故に一人の女性のためにまったく自由に動き、自由に味方となる。と言うか第一部の味方キャラにはその伝のそれが多い。

 で、一人称が「ぼく」でありその顔から年齢は低いと思われるが、それでも弱い。何が痛いって、このゲーム炎魔法が弱い。炎魔導士の家系であるゆえに初期からエルファイアーが使える(入手可能なのは3章)がサンダーの方が軽いので気が利いているし、ウインド(4章)はもっと軽い。もちろん打たれ弱く、そのため守るのも難しい。

 そんで麗しの姫のはずのエーディンとのカップリングは地雷で、たいていはティルテュと言う後から来た女性とくっつけさせられる。まあ、それはそれでいいのかもしれないが……。


○キュアン おすすめ遺伝アイテム→ゲイボルグ、銀の槍、手槍

 シグルドも甘ければ、彼も甘い。ついでにエルトシャンも甘い。


 当然ながら非業の死を遂げてしまう彼だが、最期がイード砂漠における奇襲攻撃と言うのがいただけない。3章まで2年近く戦っておきながら、神器の持ち主である自分に対する奇襲を読めなかったのだろうか。


 とか言うのはさておき、上級職=強いでないのを示すには十分な存在だろう。クラスチェンジしてもレベルが下がらない聖戦の系譜では、低レベルクラスチェンジはただの高能力でしかない。

 ましてや序章~1章はヴェルダン王国との戦い、つまり斧相手の戦いである。そんな中に追撃スキルがないキュアンの仕事は、なかなかない。どうせ強いし痛め役でいいかとか思っていると、育ちが悪くなる。

 あ、3章のゲイボルグ?どうでもいいわ。


○エスリン おすすめ遺伝アイテム→光の剣、ついげきリング

 温和な兄や父に比べると気性が激しい、らしい。だがその実はそれほどそんな所はなく、良くも悪くも「回復役」である。

 騎馬兵+回復役と言うアドバンテージをもって、経験値稼ぎに努めまくる。教会による回復を悪いとは言わないが、杖を振るだけで経験値稼ぎができる以上はそうしたい。何せ序章~1章序盤は唯一の回復魔法使いなのだから、そのアドバンテージを生かさないに越した事はないのだ。お金が足りないなら村に行けばいい。

 ちなみに息子は杖が持てないので、3章終わりに杖は全部売ってしまおう。

 と言うか、なぜあの遠征に3歳の娘を連れ込んだ?


○フィン おすすめ遺伝(と言うか所持)アイテム→勇者の槍、手槍

 ノイッシュ以上の優等生。三国志で行けば趙雲子龍。

 ただキュアンと同じ理由で育てにくく、それでもなんとかせなばならない。そのためにユングヴィ城の南西の村でスピードリングを手に入れ、そして強化したい。2章中盤で勇者の槍を手に入れてからは、手槍共々離さず使いたい。

 もちろん、デュークナイトまで持って行くのはプレイヤーの使命だ。


○ミデェール

 今回この項を書くに当たりいろいろまとめてみたが、エーディンとくっつかないとなると正直どこにも縁がない。


 スキル:ベオウルフと丸かぶり。

 血統:庶民なのでボーナスなし。

 武器:レスターしか受け継げる子どもいない。

 ついでに、性格:エーディンに尽くす普通のまじめな騎士、ノイッシュとフィンとかぶる。

 

 よくもまあと言う気分になって来る。ネタに走ろうにも、ブリギッドをエーディンに似ていると言って惚れてしまうようなネタしかない。


○エーディン おすすめ遺伝アイテム→リブロー、レスト、リカバー、サイレス

 囚われのヒロイン……だった者。

 何せ、ある意味で4人(シグルド軍全部と考えれば8人、いやその関係者を含めれば12人!)もの男女を動かしておきながら、メインヒロインの座はディアドラに持って行かれている。

 公式と言うべきカップリング相手だけで4人いるが、個人的には……と言う意見については別項に置く。


 まあユニットとしての彼女は、プリーストと言う文字にふさわしいスキルゼロのヒロインである。強引に回復させまくって早めにクラスチェンジさせても、攻撃魔法が余り物のファイアーしかないし、使い道は闘技場でのお金稼ぎか2章のシャガールからリブローの杖を直に引っぺがすかしかないのだが。

 なお、杖をどこまで受け継がせるかは考えておこう。


○デュー

 弱い。それでも必死になって育てれば……と言うのは当たり前だが、正直いわゆるボスチクをやったのは彼が初かもしれない。所持金を根こそぎ奪っては「あげる」を行い、10の経験値を必死になって稼いで……実に地道、と言うか長いお話だ。

 もっとも、その見返りは確かにあるのだが、1章だとどうあがいてもレベル15ぐらいが限界である。その後もまた大変だ。


 まあ性格的な事を言えばアーダンほどではないがイベントもあり、それなりにおいしいキャラではある。スキルも有用なので、カップリングもありだろう。6スキルラクチェを狙うもよし、盗賊親子を狙うもよし。


○アイラ おすすめ遺伝アイテム→勇者の剣

 大剣と言う武器が聖戦の系譜には登場する。攻撃力重視で命中率は低く、モーションからして大振りである。

 それはさておき、彼女は強い。流星剣と言う名の連続攻撃により敵を圧倒し、相性の悪さなど簡単に踏み越える。流星剣の緑色の星=勝利フラグ(なお実際には死亡フラグ込み)であり、子供二人がそれを受け継ぐのだから面白い。

 その性質上、一番カップリングで遊びやすいとも言える(だからアーダンの春とももなるが)。


 性格面で言えば単純に格好いい女性であり、およそ平服姿が想像しえない。珍しく父と兄の名が作中に出て来るが、あるいはその二人の前では……とか考えてしまうのは邪推の類だろうか。

 と言うか、キュアンとの会話イベントを作った理由が未だに分からない。


○ディアドラ

 彼女自身、どういう人間なのか。ただ純粋で良くも悪くもただの「精霊の森の少女」に過ぎなかったのか。

 もしアグスティ城を抜け出していなければと言うのは言うまでもなくたらればであり、と言うか10章でマンフロイがやった事を考えると結局シャナンうんぬんの問題ではなかっただろう。


 とりあえず、サイレスをサンディマ・クレメントはありがたく使わせてもらう事。戦闘?武器であるオーラが極重の人に出番はないよ。


 ああ、エスリンに「お姉様」と言われる彼女は可愛いです。


○ジャムカ

 ヴェルダンの神器と言う俗語がある。彼の持っているキラーボウを指す言葉だ。

 重さ3、命中100(一般的な弓は重さ8、命中70)、名前通り必殺効果あり、はっきり言って最強の弓である。イチイバル?重さ13(神器補正があるが、実質3でキラーボウと同じ)、命中80の武器が何か?

 そしてスキルとしては連続に突撃、ついでにヴェルダンの血筋である。彼が未婚の場合、ヴェルダンはセリスの支配下に入る。まあそれは別にいいのだが、どうにも収まりが悪い。ただジャムカの相手はおそらくエーディンかブリギットのため、そうなるとラナを含めてこの世界の半分近くがユングヴィの影響力を受けるというどえらいことになる訳だがそれはさておき。


 なお裏設定として夭折した長男の子をバトゥが引き取り養子にしたという話があるが、兄と言うか叔父に似ていないのはたぶんゲームの都合だろう。


○ホリン

 闘技場の相手として出て来て、勝つと仲間になる。珍しいタイプのキャラだろう。

 だがこのホリン、どうしてもアイラと比較される。月光剣は悪いとは言わないが、どうしてもそこまででしかない。クラスチェンジ先のフォーレストの魅力がソードマスターよりやや低く、正直な話ざんてつの剣やらつばめ返しやらと言った特殊剣の主になりやすい。

 そしてミデェールよりはましだがアイラとくっつかない場合あぶれやすく、月光剣を受け継げるのは攻撃力の知れているリーンとパティだけなのがまずい。


 まあ、普通に進めるとアイラとくっつきやすいので不遇感は弱いのだが。


○ラケシス おすすめ遺伝アイテム→祈りの剣、リターンの杖、大地の剣は……ライブの杖はデフォルトでリライブの杖を持って来るので要らない


 いまいちキャラがわかりにくい。あえて言えば、世間知らずの深窓の令嬢か。


 まあキャラ的なことはさておき性能としては基本的にエスリンとあまり変わらないが、それでも正直育てなければならない。

 マスターナイトまで持って行かないと、正直4章の段階で息が上がる(いや、3章の段階でか)。ターン数なんか知った事かい、リターンの杖をエスリンからかっぱらって、エーディンのように金に飽かせてレベル上げして何が悪い!?


○レヴィン

 貴種流離譚とか言う訳でもないが、一体どうやってシレジアからアグストリアまで来たのだろうか。まずそれが謎である。

 あくまでも飄々とした自由人を気取り、王家にも何にも惑わされず、そしてやるべきことをやったら去っていく。ある種のヒーローであり、もし戦争の時代でなければ水戸黄門よろしくなっていたかもしれない……そう考えると、結局はシグルドやキュアンの同類項であったと言えなくもない。


 さて戦闘能力だが、神器フォルセティの力もさることながら、4章終盤に手に入るそれなしでも十分に戦える能力とスキル(追撃まであったら無双状態だが)である。

 で、どうでもいいがバードと言うクラス自体、実は彼オンリーワンのクラス(クリア回数ゼロ回のデモ画面で出ては来るが)である。


 それもまた、レヴィンと言うかキャラを特別たらしめているのかもしれない。


○シルヴィア おすすめ遺伝アイテム→手に入ればまもりの剣

 踊り子を二度見るほど暇じゃない。と言うのはさておき、良くも悪くもこのゲームらしからぬ、と言うか戦争らしからぬ存在ではある。


 そんな彼女とベストマッチ(と言うか固定)カップリングであるクロードについては近親相姦だと言う説があるが私はわからない。わからない事にしたい。そりゃオードやセティだってあっちこっちに散らばった以上、どっかにブラギだって(強弁)。

 ああ、まもりの剣が初期版では取れない(VCでは取れるが)と言うガチのバグについては何とかしてもらいたい。


○ベオウルフ

 エルトシャンの知り合いなのか、実に疑わしい。本当だとしても士官学校の主席と末席と言うのが妥当な線だろうし、エルトシャンが庶民に対し上から目線で排除する性格だとも思えないが、ラケシスの世間知らず感をにじみ立たせているとも言える。


 で、立ち位置はと言うと良くも悪くも地味。クラスチェンジ後の連続もあまり生きず、個人スキル的にもカップリングの広いミデェールでしかない。


○フュリー おすすめ遺伝アイテム→細身の槍と何かのリング

 カップリングの基本は、並べて置く(51ターン以降は無意味)事。それだけ。だがそれこそ、彼女には一番の難題である。

 彼女はペガサスナイトである。地形ガン無視なのである。その結果、どうしても単騎行動になってしまう。言うまでもなく、隣には誰もいない。そして、経験値稼ぎ絶対主義のプレイヤーのせいで、彼女は第一部の第2章の50ターンより後になってやっと登場する。まあベストマッチのレヴィンとは一発イベントがあるので問題はないが、それ以外の場合はやや難しい。


 キャラクターと言う点で言えばノイッシュやミデェールに近い真面目キャラだが、正直女性と言う事と、空が飛べる、武器が両刀、そして何より女性と言う点で個性になっている。ただ子どもは二人とも強いように見えるが、血統がないのでその点でもレヴィンはベストマッチだろう。

 と言うか、いくらこの環境だとしても推定40歳未満のフュリーが早死にしすぎだという気がしないでもないが。


○ブリギット おすすめ遺伝アイテム→ない

 私はプレイしたことがないが、ファイナルファンタジー5にファリスと言うキャラが存在する。

 彼女の立ち位置は極めて近い、そう考えればほぼ間違いないだろう。


 ただ問題は、カップリング相手がないという事だ。イベントがあるのはあまり意味のないミデェールだけで、それこそ4章全部、下手すると5章まで注ぎ込まなければカップリングはできない。イチイバルがあまり強くないとは言え神器を絶やす理由もないので、絶対に成立させること。


○ティルテュ おすすめ遺伝アイテム→ウインド

 出番が遅いわりにストーリーは重い。何せ7~8章はトール家絡みのストーリーのため、否も応もなく絡んで来る。

 この明るそうな顔をしてあまりにも痛ましい(全員とも言えるが)末路をたどった事を思うと、戦争の重さとはまた違ったものを感じずにいられなくなる。キャラの近いシルヴィア生存説を個人的に唱えている事もあり、彼女の待遇はかなり来る。


 そんな彼女だが、3章後半でレベルは3!それこそ育てようとしなければ育てられないキャラであり、人によってはカップリングを作るだけで終わった人もいるだろう。でもマイオス軍を利用してでも、彼女を育てる価値はある。アーサー?デフォルトで持ってるんだから知った事かい。


○クロード

 何しに来たんだと言われても、シルヴィアとくっつくために出て来たんだとしか思えない。だいたいなんでブラギの塔があんな大陸の北西の外れにあるのかとか、そんな事はどうでもいいが、正直リザーブの杖を打つのにはレベルが高すぎてもったいないし、お金もかかる。


 ストーリー的に?ああ、やっぱり甘い人だな。以上。

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