特別企画! いろいろ質問してみようのコーナー!

砂漠の使徒

First meeting

「ここは?」


「やあ、佐藤君」


「あ、あなたは!」


「誰?」


「そ、そうだろうね」


「私は砂漠の使徒だよ」


「まさか、お前も魔王幹部か!?」


「違う、違う。そんな風な名前をしてるけども」


「じゃあ、誰だ?」


「君が出ている物語の作者だよ」


「……作者?」


「そう」


「管理人と同じようなものか?」


「その彼も私が作ったんだけどね」


「へ~すごいな」


「で、その作者が僕に何の用なの?」


「謎多き佐藤君に迫ろうと思って、質問コーナーを始めたいんだ」


「質問コーナー……」


「これから私が質問をするからそれに答えてね」


「……」


――――――――――――――――――――


「第一問、年齢は?」


「え~と、高校生なんだけど……」


「だけど?」


「詳しくはわかんないな」


「そりゃそうか、私が設定してないから」


「じゃあ、第二問、生まれはどこ?」


「それもわかんないな」


「確かにそうだ。これも決めてない」


「あんた、適当だな!?」


「そうだね。このままじゃ埒が明かない」


「じゃあ、逆に僕が質問するってのはどうです?」


「それはいいね。このままじゃ企画倒れになってしまうしね」


――――――――――――――――――――


「第一問、年齢は?」


「実は私今日が誕生日なんだよね。今日で20歳になります」


「今日が誕生日だからこの企画を立てたな?」


「さ、さあ。何のことかな。さ、次の質問を」


「第二問、生まれは?」


「生まれも育ちも日本ですね」


「第三問、職業は?」


「職業? 私は大学生だよ。」


「へー、そうなんですか」


「で、第四問……僕を書いたきっかけは?」


「前にも近況ノートで言ったじゃん。適当だよ、適当」


「適当……」


「暇だったから、小説書いてみたの。それが楽しくてさ」


「では、第五問、今の悩みは?」


「それも小説だよ」


「え! なぜ?」


「う~ん、最初は楽しかった、というか今も楽しいけれどさ……」

「続けるうちにいろんな悩みごとが出てきてさ」


「例えば?」


「君の物語がいつ終わるかとかね」


「え!」


「まあ、それは冗談だよ」

「一番の悩みは人気が出ないことだね」

「これって、どんなに人気になっても尽きないんじゃないかな。上には上がいるからね」

「十万字書いていて、あんなに人気が出ないなんてむしろ逆に才能あるんじゃないかと思ってるよ」


「そんなに落ち込まないでくださいよ」


「ありがとう、佐藤君」

「私もシャロールちゃんみたいに泣いてもいいかい?」


「え、嫌です。シャロールはいいですけど、あなたは見たくないです」


「辛辣だねぇ」


「そうだ、僕のスキルを使いましょうか?」


「あ、それは……」


「だめなんですか?」


「いや、やってみるといいよ」


「僕が主人公の物語の人気が出ない!」


「あれ?」


「なぜスキルが使用されないかって?」


「はい」


「だって、あのスキルは管理人にできること限定なんだよ」

「そして、ここは物語の外の世界」

「管理人の管轄外だよ」


「なるほど?」


「そろそろ最後の質問をお願いしてもいいかい?」


「わ、わかりました」

「最後の質問、今後の目標は?」


「めげずに頑張ることだね!」

「私の物語は面白いとむねを張って言いたいし、きっと最後まで書くつもりだよ」

「それには君の協力も必要だ。一緒にがんばろうな、佐藤君」


「はい、砂漠の使徒……さん?」


「それでは、また次回!」


「次回?」

「って、うわ~!」


「佐藤君には帰ってもらったよ」


「ありがとう、管理人君」

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