第24話 ゴーレム完成とレアスキル
俺は東の街外れにある、メフィストの屋敷に向かった。
屋敷に着くとゴーレムに声を掛ける。
「メフィスト、サルナスだ。進…」
「おお!サルナスか!計ったかの様に現れたな!とにかく入れ!」
…進捗状況は?と人が全部言う前に遮られてしまった…何やらご機嫌だな…計ったかの様に?まさか、もう出来てるのか??
中に入るとメフィストは屋敷の奥の方にある部屋に俺を連れて行く。
中に入るとあのお茶くみゴーレムより二周りほどデカい奴が吊るされていた。鎖をガッチリかけられている…何でだ?
「まず説明をしよう。ウチのゴーレムより大きくなったのは戦闘用にもなる様に色々仕込んだ為だ。重力魔法で浮いてるのは変わらないが、移動は風魔法を使う事で速度を少し上げている。空中に浮いてる限り、物理攻撃や魔法攻撃には力を逃がす様に避ける為にダメージは受けない。また、認識阻害を付与しているので姿が見えない」
メフィストはかなりの効果をゴーレムに付与したようである。
「次に攻撃だが触手には毒と麻痺の効果を付与した。後、全身から雷が流れる様になっている。そしてコレが最大の特徴だが、デビルアイの『魔眼』を移植している。コレは魔素砲を撃つ砲門の役割だけで無く、レベルが上がれば色々な力も使う事が出来るだろう」
おいおい…何かとんでも無いゴーレムに仕上がっているな…。
正直これ程の物を作れる錬金術師だとは思ってなかった。このゴーレムも調査や索敵用になどど思っていたのだが、俺単体より強くないか?コレ…。
「そしてお前が言っていた様に擬似魂魄を組んで意思を持たせた。ココで偶然の産物だが『魔眼』と擬似魂魄を結合した際に
『叡智』と言うレアスキルを獲得してる。コレより外身はゴーレムだが、中身はホムンクルスに近い物になった」
「とんでも無い化物を造り出したな…」
「何を言ってる…元は君の思い付きじゃ無いか。私はそれに応えただけだよ…だが、おかげで最高傑作が出来たかも知れない」
「…コイツは俺の言う事に従うのか??」
「ああ…問題はソコだな。コレばかりは流石の私でも解らないよ。ドキドキするねぇ」
「おい…物理や魔法攻撃が効かないんじゃないのか??暴れたら如何する?!」
「その為に逃げられない様に鎖を掛けている。もし反抗する様ならそのまま斬れば良い。逃げれないなら只のミスリルの傘と同じだよ。さあ、君の魔力を少し入れたまえ、ソレで起動する」
俺はゴーレムに触り魔力を流した。
するとゴーレムの一つ目の魔眼に赤い光が灯る…。しばらくその目で俺の方や周りを見渡していた。
『お前が私の主か?』
頭の中で声がした。所謂『念話』って奴か…てか完全に意思を持ってるじゃ無いか。
「そうだ。俺の名はサルナスだ」
『サルナス…私の主…』
しばらく俺の事を見ながら何かを考えている様子だったが、考えがまとまった様だ。
『主よ、私に名を付けよ』
名前か…さて…やはり目立つ魔眼…唯一の個性…。
「アイン…て言うのはどうだ?」
『…魔眼の「アイ」…私の「アイ」…良いでしょう、これから私は”アイン”と名乗りましょう。サルナスを我が主として認識しました』
そしてアインは私の後ろに居たメフィストを見た。
『お前は誰だ?』
「私はメフィスト。お前を造り出した者だ」
『お前が私を…では私の父という事か?』
「フフフ…まあ、それで良いでしょう。何かあれば私に相談しなさい」
『認識した。父上』
「父上と来たか!アハハハ!!中々良いぞ!!」
メフィストは偉く嬉しそうだ…俺はゴーレム…いやアインの鑑定をしてみる。
(アイン)
種族︰人造ミスリルゴーレム(特殊個体)
レベル:1
HP:1230/1230
MP:1580/1580
攻撃力:490
防御力:439
回避:59
幸運:34
スキル:身交わし、認識阻害、自動修復、雷電、毒、麻痺、魔眼Lv1〔魔素砲Lv1〕〔弱点看破Lv1〕、叡智Lv1
中々ツッコミどころの多いスキルばかりだな…主なスキルを調べるか。
身交わし︰空中に浮いてる状態の時、物理的攻撃と魔術的攻撃を受けるとノーダメージで受け流す。
自動修復︰魔核が壊れない限り、身体の構成物が壊れるとMPを使い自動修復する。
雷電︰全身から電力を流す。
魔眼︰魔眼の力を使える。使えるサブスキルはレベル依存で増える。〔魔素砲〕〔弱点看破〕
魔素砲︰魔核から発動されるゴーレム特有の攻撃でステータスの攻撃力とは別の攻撃力(+500)魔素砲レベル上昇で+500上昇する。魔眼を経由する事で攻撃力が増す《×1.2》魔眼レベル上昇で+0.1上昇する。弱点看破を使う事で《×1.2》弱点看破レベル上昇で+0.1上昇する。
弱点看破︰魔眼のサブスキル。レベル依存で相手の弱点を見破る。叡智のスキルにより更に精度が増す。
叡智︰【アーカイブ】と呼ばれる全知の記憶をレベル依存で一部覗く事が出来る。それを使い分析対処などが出来る。魔眼スキルとサブスキルの精度を増す。
ステータス自体はレベル1だから大した事は無いがスキルが優秀過ぎる。
特に叡智スキルは【アーカイブ】とかとんでも無い名前が出て来てビックリした。
「君も見たか?あの叡智のスキルの【アーカイブ】を…」
「コレってあの【アーカイブ】の事なのか?てか、俺が鑑定持ちなのを知ってたのか?」
「無論だ。私も鑑定持ちだからね。私の鑑定レベルは10だから、君の偽装は私には通用しないよ」
俺は目を丸くした。鑑定レベルが10って、宮廷鑑定師になれるレベルだよな…メフィストって錬金術師じゃ無いか…一体、何者なんだ?
「君も知ってるだろうが【アーカイブ】と言うのは“始祖の賢者”の異名を持つ伝説の大賢者ラウドーラ=ゼビウス=エターナリアが構築したと言われる全知の魔法陣の事だ。その魔法陣は未だに世界中のあらゆる知識を吸い取り続けていると言われてる。その魔法陣【アーカイブ】を自分が使いこなそうと数え切れない連中が追い求めたが、結局のところ使いこなせた奴はいない」
そう、この【アーカイブ】を巡って戦争が起こったりもしているのだからな。
「だが、このゴーレムの叡智と言うスキルは【アーカイブ】の一部だけを覗く事が可能とある。コレは凄い事だぞ」
確かに凄い事だ。一部とは言え【アーカイブ】を覗くなど誰もが欲しがるスキルだと言える。
「さて、君はこの能力を何に使うつもりだい?」
この能力を…何に?…さて、何に使おうか?
…取り敢えず…。
「今回の大規模魔獣討伐に使おう。非常にヤバそうな状況だからな。六千は居ようかと言う魔獣共にどう立ち向かうかだな」
「フッ…フハハハ!!君の発想は相変わらず斜め上を行くな!!もっと楽して儲けようとか考えないのかい?クックック…」
メフィストは笑いながらこう言った。
「うむ、この子は連れて行き給えよ。君に邪心でも有ればどうにかしようかとも思っていたが、どうやら杞憂に終わったようだ。君にならこの子を預けても良いだろう」
メフィストはアインの鎖を解いた。
アインは俺の元にやって来た。良い味方がやって来てくれたな。
「メフィスト、ありがとう。アインは大事にするよ」
「何かあったら訪ねて来ると良い。コチラからも頼む事もあるからね」
「何時でも。ではまた」
俺はアインとメフィストの屋敷を出た。
アインに俺は話しかけた。
「アイン、君は常に認識阻害を発動した方が良いだろう。鑑定持ちに悟られない様にね」
『その様にします。しかし鑑定持ちには叡智のスキルは鑑定されません。先程、父上より偽装を掛けられました』
「本当か?いつの間に…」
確かに叡智のスキルは俺が鑑定しても出て来なかった。魔眼のスキルの説明まで偽装されていた。
あのメフィストと言う男は何者なのだろうか…。
俺はアインのレベルアップをさせる為に、そのままダンジョンに向かった。俺が盾になり庇ってる間にアインに攻撃させてレベルアップさせるのだ。
アインはテイムした訳では無いので魔獣武装(ビーストアームス)で装着出来ない。
俺は1階からアインに攻撃させて下に潜って行った。
中々魔素砲の威力は強いし、的確に相手の弱点に当たる。やはり弱点看破が効いているのだろう。
そのまま20階まで魔獣を倒しながら一気に降りた。
(アイン)
種族︰人造ミスリルゴーレム(特殊個体)
レベル:1→10
HP:1230/1230
MP:1580/1580
攻撃力:490→500
防御力:439→449
回避:59→69
幸運:34→44
スキル:身交わし、認識阻害、自動修復、雷電、毒、麻痺、魔眼Lv1→2〔魔素砲Lv1→4〕〔弱点看破Lv1→4〕〔範囲認識Lv1〕(叡智Lv1→2)
おいおい…まさかのHPMP共に上昇がゼロとは…後のステータスも一つづつしか上がらない…。
コレはステータスは捨ててスキル上げだけに特化するしか無いな…。
そして新しいサブスキルが出現している。
範囲認識︰自分の半径500mに居る敵味方の配置をマップ上に出す。敵味方のステータスも出る。範囲はレベル依存で広がる。
これも悪くないスキルだな。敵味方の位置やステータスまで見れるならかなりの有用性が有るだろうな。
叡智Lvも上がったらしい…アインが言ったので間違いないだろう。何でも高速思考処理が出来る様になったと言っている。
取り敢えずまだ時間は少しだけ有るからレベル上昇が何処まで出来るか…だな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます