第4話 更に下層へ
今、あの魔法陣に乗れば地上に帰れる…しかし俺は魔獣を倒す楽しさをそしてレベルアップする嬉しさを覚えてしまった。
(まだ此処でのレベルアップをするべきだろうな…)
俺は鑑定して今のレベルを確認する。
【サルナス】
職業:魔獣使役(ビーストテイマー)
ランク:G
レベル:37
HP:200/192【+8】
MP:195/69【+126】
攻撃力:125(+100)【+6】《✕1.17》
防御力:101(+55)【+847】《✕1.2》
回避:49(+7)【+598】
スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv1、《鱗強化》、《剣術》、ヒールウォーターLv8、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】
装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、リザードソルジャーの刀
リザードソルジャーの刀の攻撃力と剣術の補正で270まで攻撃力が上がったのは良かった。防御力と回避は恐ろしいほど高いが、攻撃力の低さは足を引っ張る事が有るのをボス戦で嫌と言うほど思い知らされたからな。
「リムーブ!!」
俺はラッキーにもこの下に行っても大丈夫か聞いてみたが、ラッキーは任せろと言わんばかりに見える。ついでにラッキーもレベルを見てみる。
【ラッキー】
種族:メタルスライム
レベル:12→25
HP:8/7→8
MP:126/74→126
攻撃力:5→6
防御力:652→847
回避:442→598
スキル:ファイヤーボールLv1、物攻耐性Lv7、魔攻耐性Lv6
ラッキーは俺よりもレベルアップの経験値が多く必要だ。だから13しか上がっていないが防御力と回避の上がり方が凄い。ただし、HPと攻撃力はどうにもならない低さなのだが…。まあ、そこは俺がレベルアップして補わないとな。
俺達は下の階に行く事にした。もっと強くなりたい…その思いに取り憑かれているのかも知れない。階段を降りると洞窟っぽいのは変わらないが少し広くなった様だ。
「メタモルフォーゼ!!」
俺はラッキーを魔獣武装(ビーストアームス)してリザードソルジャーの刀を抜いた。何かの気配を感じる…出て来たのは真っ黒な犬だ…かなりデカい。しかもかなりの頭数が居る。俺は直ぐに鑑定する。
種族:ダークハウンド
レベル:30
HP:320/320
MP:12/12
攻撃力:303
防御力:159
回避:98
スキル:噛み付き、シャドーロックLv4
シャドーロック:影を伸ばして足を捕まえ、相手をその場から動けなくする。
影に捕まると厄介だな…俺のスピードが活きなくなる。俺は伸びてくる影を避けながらダークハウンドに接近しては首を跳ねて行く。攻撃力は高いが防御力が紙なのでサクサク倒せる。気が付けば12体のダークハウンドは全て倒れていた。途中で俺は3度ほどレベルアップした様だ。最初の方でラッキーも1つようやくレベルアップした。俺はドロップアイテムを拾い集めた。
ダークハウンドの牙:素材となるダークハウンドの牙。
牙が3つほど落ちていた。後は魔石だな…経験値は多いが実入りは少なそうだ。その後しばらく何組かのダークハウンドと戦ってレベルが5つ程上がる。そしてもう一度ラッキーのレベルアップもやって来た。
【サルナス】
職業:魔獣使役(ビーストテイマー)
ランク:G
レベル:37→45
HP:240/192→232【+8】
MP:219/69→85【+126→134】
攻撃力:125→149(+100)【+6】《✕1.17》
防御力:117→149(+55)【+847→877】《✕1.2》
回避:57→65(+7)【+598→622】
スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv1、《鱗強化》、《剣術》、ヒールウォーターLv8、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】
装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、リザードソルジャーの刀
攻撃力も補正を入れて300近くまできた。もう少し高いと戦闘はもっと楽になるはずだ。
鑑定を使える様になって数値化されると俺のステータスの上がり方も分かって来る。
HP:+4
MP:+2
攻撃力:+5
防御力:+4
回避:+1
コレが俺のステータスの上がる数値だ。多分この数値は人によって違うのではないかと思っている。それはラッキーの上がり方を見るとHPと攻撃力はたまに上がっても+1しか上がらないが、MPは+4、防御力は+15、回避は+12も上がる為である。
そのような事を考えながら先を進むと次に出て来たのはワーウルフである。
種族:ワーウルフ
レベル:20
HP:347/347
MP:10/10
攻撃力:369《✕1.2》
防御力:149
回避:157《✕1.2》
スキル:咆哮Lv2、金剛の爪、疾風
咆哮:咆哮すると攻撃力が上昇する。上昇時間はレベルによる。
金剛の爪:攻撃力上昇。金剛の
疾風:回避上昇。疾風の
レベル20なのにこのステータスはとんでも無い数値だ…しかも攻撃力と回避に補正が掛かるからとんでも無い”初見殺し”である。
しかし、俺にとっては悪く無い相手だ。ワーウルフの3倍は速く動ける俺には、攻撃力や回避の高さより防御力の低さが有利になるからである。
俺は”ゆっくり”攻撃して来るワーウルフを避けながらリザードソルジャーの刀で致命傷を与えるだけで良いのだから…。
倒すと直ぐにレベルアップが来た…経験値もかなり貰える様だ。俺は此処でのレベリングを決めた。
ワーウルフを倒す為にボス部屋までを何度も往復してワーウルフを倒してゆく。50体近くまでを倒したところで数えるのは止めた…恐らくは200体以上倒しただろうか…俺のレベルは17上がり、ラッキーのレベルも7上がった。そして鑑定がレベルアップした。
【サルナス】
職業:魔獣使役(ビーストテイマー)
ランク:G
レベル:45→62
HP:309/232→300【+8→9】
MP:281/85→119【+134→162】
攻撃力:149→234(+100)【+6→7】《✕1.17》
防御力:149→217(+55)【+877→982】《✕1.2》
回避:65→82(+7)【+622→706】
幸運:402【158】
スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv2、《鱗強化》、《剣術》、ヒールウォーターLv8、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】
装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、リザードソルジャーの刀
遂に鑑定のレベルアップで『幸運』が見れる様になった。俺の幸運は+5上がり、ラッキーは+3上がる様だ。この幸運の数値は異常な高さかも知れない…と言うのもワーウルフの幸運は32しか無い…レベルアップで上がるなら1つしか上がらないとこの数値にはならない。念の為にダークハウンドも見たがレベル30で幸運は39しか無かった。
と言う事は…俺がオーガから逃げられた事やラッキーと出逢えた事…魔獣武装(ビーストアームス)のスキルを得た事も、マジックポシェットを手にいれた事やドロップ率の異常な高さもこの『幸運』の高さ故なのかも知れないのだ…。
そしてワーウルフのドロップアイテムも中々の物である。
金剛の腕輪:ワーウルフのドロップアイテム。攻撃力(+50)金剛の
疾風の首輪:ワーウルフのドロップアイテム。回避(+25)疾風の
金剛の腕輪が72個、疾風の首輪が68個手に入った。
二つを装備する事にする。
【サルナス】
職業:魔獣使役(ビーストテイマー)
ランク:G
レベル:62
HP:309/300【+9】
MP:281/119【+162】
攻撃力:234(+100→150)【+7】《✕1.17→1.37》
防御力:217(+55)【+982】《✕1.2》
回避:82(+7→32)【+706】《✕1.2》
幸運:402【158】
スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv2、《鱗強化》、《剣術》、《金剛》、《疾風》、ヒールウォーターLv8、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】
装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、リザードソルジャーの刀、金剛の腕輪、疾風の首輪
これ等の装備により攻撃力は500を超え、回避は1000近くまで上昇した。正直、かなりのレベルアップを果たした事になる。冒険者はレベルが50を超えればやっと初心者を卒業したと見なされる。俺はそれを超えたのである。しかし世の中にはレベルが4桁超えの怪物冒険者も居るので俺などはまだまだひよっ子である。
さて、そろそろレベルも上がり難くなって来たので、ボス部屋への挑戦を決意する。
俺はボス部屋の扉を開けた…すると中にいたのは大剣を持ち鎧を着けた大きなオークである。
種族:オークナイト(フロアボス)
レベル:68
HP:829/829
MP:158/158
攻撃力:782《✕1.25》
防御力:383
回避:158
幸運:76
スキル:ヒールLv2、騎士道、肉の盾
ヒール:回復魔法。回復量はレベル依存。MP消費4。
騎士道:攻撃力上昇。騎士道の
肉の盾:オークナイト専用スキル。HPが3割を切ると防御力に鋼鉄の肉体の
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