第3話 中層のボス

「此処は… そうか、中層の結界だったか…」


どうやら俺は寝てしまったらしい…ラッキーが俺が起きたのに気付いてぴょんぴょん跳ねている。


「ラッキーは寝てないの?そうか…俺が寝ちゃったから見張りをしてたのか。ありがとな、ラッキー」


俺はラッキーを撫でてやる…ラッキーは優秀だなぁ。ラッキーは眠くないのか元気一杯で有る。


「ラッキーはこのまま狩りに入っても大丈夫かい?」


ラッキーは嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている…どうやら大丈夫そうだ。


「よし、狩りに行くよ!『メタモルフォーゼ』!!」


俺は魔獣武装(ビーストアームス)でラッキーを装着した。そしてまたリザードマンを狩り始めた。

相変わらず美味しい獲物のリザードマンは経験値も稼げるし、ドロップアイテムも落としてくれる。流石にレベルアップの頻度は段々と落ちてくるのだが、楽に倒せるのでしばらく此処でレベリングするのが良さそうだ。


こうして俺達はレベルアップに勤しんだのだが、レベルが30を超えた辺りから上がりが悪くなった。此処でのレベリングはここまでかな。


【サルナス】

職業:魔獣使役(ビーストテイマー)

ランク:G

レベル:24→32


HP:175/127→167【+7→8】

MP:173/43→59【+98→114】

攻撃力:86→110(+30)【+5→6】

防御力:75→91(+55)【+742→802】《✕1.2》

回避:36→44(+7)【+514→562】

スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv1、《鱗強化》、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】

装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ


ラッキーは俺よりもレベルアップの経験値が必要なようで前回見た時より7つしか上がってない。それでも防御力と回避の上がり方が尋常じゃない…流石はメタルスライムだなぁ。その代わりHPと攻撃力が殆ど上がらないね…まあ、あの防御力に物理攻撃と魔法攻撃の耐性が有るのだから、あのHPと攻撃力でも生き残れるんだな。つか、本来ならメタルスライムって逃げてばかりでレベルアップしないんじゃね?って事はラッキーは今まで存在しなかったメタルスライムの高みを目指してる事になるのか…。


さて、そろそろ周回はやめて先に進むとしよう。この先はまだ行って無かったなぁ…などと思ってると突然新たな魔獣が出て来た!


種族:オークソルジャー

レベル:27


HP:290/290

MP:12/12

攻撃力:201

防御力:181

回避:27

スキル:剣術Lv2


攻撃力と防御力は高めだけど回避が残念な数値。リザードマンより遅いので剣を避けながら思い切りぶん殴れる。リザードマンより多めに殴るとオークソルジャーも倒す事が出来た。オークソルジャーは魔石とドロップアイテムを残した。


オークソルジャーの剣︰オークソルジャーが使う剣。攻撃力(+50)


やっと武器が手に入った…コレで殴り続けないで済むよ…。オレはそのまま進んで行った。すると次はオークソルジャーとオークアーチャーのコンビが居る。


種族:オークアーチャー

レベル:26


HP:257/257

MP:21/21

攻撃力:187

防御力:146

回避:32

スキル:弓術Lv3、連射Lv1


コンビネーションは高めだけどやっぱり速度の問題で相手にならない。放たれた矢もゆっくり来るから避けれるし、試しに腕で受けてみたけど簡単に弾いて傷も付かない。そりゃあ防御力1138になるのだから187くらいの攻撃力では簡単にダメージは受けない。しかも物攻耐性が有るからね…まだ効果は分からないのだけど…。先程手に入れたオークソルジャーの剣で首を狙って仕留めていく。今回のコンビはドロップアイテム無し。

その先から洞窟が広くなりオークソルジャー、アーチャーの数が一変増えて行く。ソルジャー✕5、アーチャー✕3とか出て来るので面倒だが数は倒せるのでソレは良いのかな?ドロップアイテムは肉と剣がドロップされた。


ボス部屋までやって来るまでに4体〜10体くらいのオークと8回ほど遭遇して2つほどレベルアップしていた。ドロップアイテムはオークソルジャーの剣✕16、オークソルジャーの鎧✕10、オークアーチャーの弓✕14、オーク肉✕20。ドロップアイテムの鑑定はこんな感じ。


オークソルジャーの鎧:オークソルジャーの鎧。防御力(+40)


オークアーチャーの弓:オークアーチャーの弓。連射の付与。攻撃力✕1.47回避(+10)


オークアーチャーの弓には連射の付与があり回避が上がる…攻撃力✕1.47は矢の攻撃力に付加される値らしい。しかし俺は矢を持っていないので使えない…。


【サルナス】

職業:魔獣使役(ビーストテイマー)

ランク:G

レベル:32→34


HP:185/167→177【+8】

MP:181/59→63【+114→118】

攻撃力:110→116(+30→80)【+6】

防御力:91→95(+55)【+802→817】《✕1.2》

回避:44→46(+7)【+562→574】

スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv1、《鱗強化》、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】

装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、オークソルジャーの剣


いよいよボス部屋に入る。何が居るのだろうか?扉を開けると其処には2体のリザードソルジャーが守る様に大きなリザードメイジが居た。


種族:リザードソルジャー

レベル:32


HP:512/512

MP:32/32

攻撃力:387

防御力:264

回避:79

スキル:剣術Lv5、剛腕Lv6


種族:リザードメイジ(エリアボス)

レベル:58


HP:322/322

MP:782/782

攻撃力:202

防御力:198

回避:89

スキル:ウォーターアローLv5、ウォーターハンマーLv7、ウォーターウォールLv6、ヒールウォーターLv8、シャドーミストLv6


もし、ここまでギリギリで戦って来た者であればこのレベルはヤバい…かなりの強敵となるに違いない。

だが、今の俺ならば何とでもなりそうである。まず俺はリザードメイジを倒す事にした。こいつ等では俺の速さについて来れない事とリザードメイジはHPが低い事を考えてである。

俺は一気にリザードメイジの懐に飛び込み首を狙って剣を振る!しかしダメージが浅い!!リザードメイジはウォーターアローを近距離で連射してきた!!一本だけ当たったがこちらのダメージは無しで有る。俺の斬撃で首を庇った左腕が斬り落とされたがリザードメイジはシャドーミストを唱え霧に消えてしまう!


(しまった!…何処だ?)


霧に隠れてリザードメイジだけで無くリザードソルジャーも見えない。そのうちリザードソルジャーの斬撃が飛んて来る!!


「チッ!!」


カキン!!と音がしてガッチリと左腕で刀を受ける!返す刀で俺はリザードソルジャーに一撃を入れる!が、流石に硬い!速さに任せて首根っこに斬撃を何度も入れるとリザードソルジャーの首から激しく血が流れる!しかし、今度は後から魔法攻撃ウォーターハンマーで吹き飛ばされる!!しかし、俺のダメージは1しか減っていない。魔攻耐性が効いているのかも知れない。

だが、後にいる事が分かった俺は後の霧に突っこんで行く!するとリザードメイジは居らずもう一体のリザードソルジャーが斬りかかって来る!俺はその斬撃をかわしてリザードソルジャーの首に斬撃を連続で叩き込む!!そして俺は直ぐにリザードソルジャーの後ろに回り込み更に斬撃を連続で同じ場所に叩き込むとリザードソルジャーは激しく血を流しながらもコチラに刀を激しく振り回して来た!俺はソレを避けながら首に叩き込もうとするとリザードソルジャーの首の傷が治っていくではないか!


(ヒールウォーターかっ!)


やはりリザードメイジを倒さないと不味そうだな…傷が治ったリザードソルジャーが攻撃をして来るが俺はそのまま脇に逸れて部屋の端まで行き、そのまま壁際を走って行く。するとウォーターアローが前方から飛んて来る!俺はそれを左腕で叩き落してウォーターアローの飛んで来た方向から少し部屋の真ん中方面に走って行った。

するとリザードメイジがやはり居た!コイツは攻撃をするとその場から去る、だから壁際に居ると見て走って行くと攻撃が来たので逃げる筈の部屋の真ん中に向かったのだ。俺はリザードメイジの首を狙うと見せかけて左足を斬り落とした!倒れるリザードメイジに更に斬撃を連続で叩き込むとようやくリザードメイジが動かなくなる。

すると霧が晴れてリザードソルジャー2体が俺の方に飛んて来る!が見えるリザードソルジャーを相手にすればスピードの違う俺には奴等の斬撃は当たらない!俺は落ち着いてリザードソルジャー2体の首の同じ位置を確実に斬ってゆき、最終的には2体共に首を跳ねた。3体を倒し終わると3レベルアップした。


「ふぅ…やっと終わったか…やはりボスは一味違うんだなぁ…」


ドロップアイテムはリザードソルジャーの刀と水色のオーブであった。


リザードソルジャーの刀:リザードソルジャーの刀。剣術の付与。攻撃力(+70)《✕1.17》


水色のオーブ:リザードメイジ討伐のドロップアイテム。使用するとリザードメイジの魔法の内、ランダムで一つだけスキルを得る事が出来る。


俺はオークソルジャーの剣をマジックポシェットに仕舞い、リザードソルジャーの刀を装備して水色のオーブを使った…。


《水色のオーブを使用により、ヒールウォーターLv8のスキルを獲得しました》


よしっ!一番欲しいスキルが手に入った!ミストウォーターも悪く無かったけど、やはり回復魔法は有って損はないからね。


ヒールウォーター:水属性の回復魔法。レベルが上がる毎にHPの回復の数値が上がる。


【サルナス】

職業:魔獣使役(ビーストテイマー)

ランク:G

レベル:34→37


HP:200/177→192【+8】

MP:205/63→69【+118→126】

攻撃力:116→125(+80→100)【+6】《✕1.17》

防御力:95→101(+55)【+817→847】《✕1.2》

回避:46→49(+7)【+574→598】

スキル:魔獣武装(ビーストアームス)Lv1、鑑定Lv1、《鱗強化》、《剣術》、ヒールウォーターLv8、【ファイヤーボールLv1】、【物攻耐性Lv7】、【魔攻耐性Lv6】

装備:剛腕の腕輪、鱗の兜、鱗の具足、鱗の篭手、鱗の鎧、ハイオークのブーツ、リザードソルジャーの刀


部屋の奥の扉が開いて下への階段が見えると同時に外に出る魔法陣が現れた。


さて、如何するか…。

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