第14話闇ギルド商会①
受付のテーブルに
「…ーーーーっ」
私が身構えてしまった事がフィル君に伝わったみたいで
『危なくなった時はテレポートするから』
そうテレパシーで私に伝えたのと同時にフィル君が受付に歩いていくので私も後についていく。
私達は受付の
男は袋を開けて、パッと見て金貨が300枚(日本円:3,000,000円)以上入っているのを確認する。
「何の用だ?」
そう言って男は吸っていた煙草を床へ落とし足の裏で火を消した。
話だけは聞いてくれる様子で私は
(ひとつめクリア!)
心の中でガッツポーズをした。
「これで【ノーマルスキル】習得とクエストの依頼を受けたいんだが…」
【ノーマルスキル】はスキルと相性が合えば誰でも習得出来るスキルだ。
「何のスキルだ?」
フィル君の言葉に男は品定めするように睨み付ける。
「まずは【鑑定】【育成】【合成】それから…」
(どうしよう…私のスキルなのにフィル君任せたままでいいのかな?)
私はチラッと
私はギュッと胸を押さえて
(フィル君を危険な目にあわせたくない!)
(でも)
私は【
「ハルいいですか【闇ギルド商会】は
花や木の実が彫られた白い丸い木のテーブルとイスに座るフィル君は右指を1の形にして話しを続ける。
「まずは僕達のような【わけあり】
フィル君は右手を2の形にして
「ふたつめは【お金を持っているか】
次は右手を3の形にして
「最後は【自分の意思を持ってるか】
これは
最悪そのまま商品にされる可能性や女性だと…アレだったりにされ…ます」
最後は苦々しくすっごく言いにくそうにだった。
私は相手の男をじっと見つめる。
(一か八か!)
「あと、武器の“杖”と【馬】のスキルを私に下さい!」
私の声が部屋に響いた。
顔に傷がある男がニヤリと笑いながら私に手を伸ばす。
「やっぱり嬢ちゃんだったか…」
あと少しで私のフードに触れかけた時、男の手と私を隔てる様にフィル君が間に入る。
(フィル君。どうしよう
私はフィル君の背中を見守りながら自分の胸を押さえる。
どっくん
どっくん
心臓がすごく
男の眼線が私からフィル君にうつる。
「嬢ちゃんと坊主名前は?」
「名前は…」
(本名で大丈夫なの?)
私が言い
「アルド。姉はレーナ」
フィル君は偽名を言った。
(えっ、アルドとレーナってイグニの弟さんと妹さんの名前?偶然なの?)
男は私達を見て
「お前ら。俺ら彼処に行くわぁ」
男が周りの男にそう声をかけると、私とフィル君、顔に傷がある男の3人だけ真っ暗な場所に居た。
(コレって‼︎)
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