第12話今後の方針
部屋のカーテンを開けると朝日が差し込んできて眩しい、私は窓を開けるとおもいきり背伸びをした。
「んー、いい天気!」
私が2度目の
(朝食はなんだろう)
私はわくわくしながらリビングに行く。
「フィル君、おはよう!」
「おはよう、ハル」
フィルシアールが水色のエプロンを着けて、朝食の準備をしている。メニューは鯛っぽい焼き魚に、真っ白なご飯と豆腐とワカメのみそ汁と茄子の漬物と飲み物は緑茶だ。
「わぁ、美味しそう」
「「いただきます!」」
私は焼き魚を一口食べて
「んー、美味しいー」
「良かった」
フィルシアールはほっとしたように、そう呟いた。
(フィル君が料理出来るのは意外だったな)
それに
「フィル君の料理って、とても懐かしい味がする」
「…懐かしい?」
フィルシアールは首を傾げる。
「うん。どこかで食べた気がする」
「僕もハルの料理の味はとても懐かしいです」
微笑みながら懐かしそうにそう言うフィルシアールを見て春は
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ー 一昨日の朝 ー
フィル君は急に旅立った
魔王を倒して全てを終わらせようとする【魔王打倒派】2つの派閥に別れている。ちなみにフィル君と国王陛下は【魔王打倒派】みたい。
歴代聖女達が"黒髪と黒い瞳"だった為、
『聖女じゃないんじゃないか!』
『今すぐ鑑定しろ‼︎』
すっごい騒ぎだったみたい。
(失礼な奴らだ)
そんな【魔王封印派】を黙らせるために、秘密裏に【鑑定スキル】を持つ人々に
【鑑定スキル】は
『今すぐ魔王封印しろ!』
【魔王封印派】の人々がそう騒ぎ出した事で【魔王打倒派】の
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(そうだった。ステータスのもうひとつの確認方法が【鑑定スキル】だ)
王宮にある【水晶の間】の水晶は【鑑定スキル】のスキルを宿している
私は緑茶を一口飲んで
(私は持ってないから忘れてた)
私はフィルシアールをもう一度見て
(これから【闇ギルド商会】だ)
一般的な【ギルド商会】スキルの習得やギルドの依頼を受けて報酬を受け取る事が出来て、レベル上げにもうってつけな場所だ。
本当なら王宮で必要なスキルも習得出来るはずだったんだけど…、私のLvの所為で出来なくなってしまった。
会員登録制のある【ギルド商会】が治安面で安全だけど、【魔物封印派】に見つかる危険がある以上諦めるしかなかった。規則で偽名も使えない、バレると牢獄行きだ。
魔王を倒す為、旅を続ける為にどうしても『レベル上げ』『新しいスキル』と『お金』が必要なので匿名で利用出来る【闇ギルド商会】へ行くことになった。
ただそこは『誘拐』『人身売買』『強盗』『殺人』が横行しててかなり治安が悪い。
(フィル君すっごく反対してた。これ以上の案がなかったから、しぶしぶ納得してくれたけど)
これから先何があっても私がフィル君を守らなくちゃ!
私はそう決意してフィルシアールと共に【闇ギルド商会】がある【ルティルナの都】へ出発した。
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