魔王を"封印"した聖女の生まれ変わりはまた聖女でした!
此花チリエージョ
銀髪と緋色の瞳の聖女と仲間達
第1話私と少年の出会い
※主人公視点
ーーーー
視界を覆うほどの青白い光が消えた後、中世ヨーロッパ風の広い室内に私を中心に描かれた見覚えがある魔方陣。
そして魔方陣の外側に囲むように整列してる魔導師達。
魔術師達の外側をさらに囲むように居る大勢の兵士達が見えた。
「わぁ!」
「成功したぞ!」
「聖女様だ!」
兵士や魔導師達は次々と同じ歓声を挙げる中、私はある少年に気付く。
15、16歳ぐらいかな。
兵士や魔術師達と違う、つり眼の大きな瞳にサラサラな髪の毛に前髪はまつ毛までで、耳辺りの髪は肩まで長く後ろの髪が短い"前下がりボブヘアー"っぽい髪型。
凄く
ディアーナ王国王族の
少年が迷うことなく魔方陣の内側に入り私に近づいてくる。
私の前で少年は私と目線を合わせる為に屈み、左手を自身の胸に右手を私に差し出しなが告げる。
「お待ちしておりました聖女様」
「どうかこの国を世界をお救い下さい」
イグニと同じ仕草で少年は告げるが、私と同じ"銀髪と緋色の瞳"がまたなのかと、語っていた―…。
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