第2章:侯爵子息を適当にあしらう。

裏話No.1:あるようで無い選択肢

 


 本話まででセシリアの策略の第一波が来ていますね。


 さて。

 そんな中で今回掘り下げるのは、モンテガーノ侯爵の筆頭執事・バエルです。



 主を支える執事、というのも色々居ますが、『優秀な執事とそれにおんぶに抱っこ状態の主人』というのがモンテガーノ侯爵家の主従関係です。


 つまり、実質彼で侯爵家は持っているようなものという訳ですね。

 領地経営系の実務については、ほぼバエルが行っています。


 そういう家では大抵その執事が裏で横領などをしていたりしますが、バエル自身にはそんな野心はあまりありません。


 侯爵からたんまりとお給金を貰っている彼は、あくまでも執事としての本分から逸脱しない様に、主を支える事に全力を尽くしています。


 本当にできる執事です。

 あぁ、グランには勿体無い。(笑)

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