裏話No.7:悪巧みする3つの笑顔

 


 第二部第一章、完です。

 やっと王城でのパーティーの回想と翌日の3兄妹のお茶会が終了しましたね。


 何やら企んでいる様子のセシリア。

 そして彼女の思考をトレースして笑う兄姉。

 怖いです(笑)


 これからセシリア主催・ざまぁ大会が催されますので、続けてお読みいただけると嬉しいです。



 さて。

 今回は社交会デビュー後の兄妹間の相談について。


 セシリアの社交界デビューではこのような話し合い兼ティータイムの時間が取られましたが、キリルとマリーシアの時はそれぞれちょっと違いました。


 キリルの時は、妹たちには相談できませんでした。

 だってお兄ちゃんだもの。

 まだ6歳と4歳の社交界に出た事の無い子供に相談は出来ません。


 それにその日に終わるようなタイプの『やらかし』だったため、『両親に報告』という形を取って終わりました。



 マリーシアの時は一応両親に加えて、キリルにも報告しました。


 ただ直接兄に影響するような事案では無かった(向こうが勝手に自滅しただけの)為、「こんなことがあったから、もしかしたら後日例の伯爵にちょっと嫌味とか言われるかも」という感じで報告しました。



 それに比べるとセシリアは、何だかちょっと反撃に時間掛けすぎな気がします。


 ただしこれは『効率主義』というセシリアの信条に沿った動きなので仕方が無いのかもしれません。



 因みに彼女の『効率主義』は自分と自分の大切な人々の為に発揮されるものです。


 故に噂を流してくれる奥様方やセシリアの反撃相手などには、それ相応の手間を要求しています。


 反撃相手は自業自得なのでアレですが、奥様方はちょっと可哀想……。


 ……否、彼女たちは噂好き。

 好きでおしゃべりをした結果、オルトガン勢を助けているに過ぎません。


 苦にならないでしょう、きっと。

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