02.世界観(PL・GM共用)

●はじめに

 当シナリオはある程度の設定が固まった世界が舞台です。

 GMもPLもセッションに参加する以上は最低限の認識共有をする為、ハンゴリアウトを決定するまでには読み込んでおきましょう。




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シナリオ世界観

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●世界観

 剛理羅歴5555年、かつて人類と呼ばれた種族は絶滅し、一度の氷河期を終えたことによって地球はゴリラの物となり、新たな文明社会が築き上げられていった。

 だが、社会というモノには常に格差が存在する。

 発展したサイバネティック文明や豊富な資源に恵まれた《都市(シティ)》、何かの罪を背負ったゴリラたちをそこへ追放させ最低限の食料供給と自給自足で成り立たせている《森(フォレスト)》。

 この二つ分けて大きく分類されている。

 だが、森(フォレスト)はただ罪人達が追放される自然監獄として成立している一方で、その先の子世代などもそのまま罪人として取り扱われ都市(シティ)へ行くことは許されないなど問題も多く、そもそも今では新規の罪人は都市内で正式に処罰、管理される体制が整い、世代交代が進んだことで罪人とされる者は一頭たりとて残っていないのだ。

 しかも、今や森の剛理口(読み:ごりこう。人口のゴリラ版)が増える一方で、文明力や森での自給自足や配給される無けなしの食料では限界があり、いつ奪い合いが起きるかも分からない。




★都市


・GCL5相当の文明


・所謂サイバーパンクな環境。恵まれた資源と文明力を持つ


・電脳ジャングルという第二の世界を保有しており、コンピューター機器等のデバイスを媒介に精神だけを移動(ログイン)できる


・アンゴロイゴやゴローンが治安を警備しており、直接的な戦闘能力の高いゴリラは少ない


・治安がいい反面、ある程度の情報統制を受けておりごく一部のゴリラを除き森(フォレスト)の存在を知らない


・通貨は電子バナナの皮で管理されており物理バナナの皮は使えない




★森


・GCL2相当の文明だが例外は多い


・都市から空中飛行ゴローンによる運搬で資源が供給されており、特に食料となるバイオバナナバーがなくてはゴリラは生きられない


・狩猟やバナナ農業での食料確保もできるが現代とは生態系が違い、ゴリラとて安定した食料確保ができずバイオバナナバー頼りの食生活になっている


・最初に森(フォレスト)が出来てから現在5世代目であり、法整備もある程度安定している。

 また、現在はいくつかの集落に別れて大きな枠の共同体として生きる社会で成り立ち、各集落にはリーダーとして《長(おさ)》がいる。


・都市からの資源供給は年々減る一方で、前述した通り自給自足の環境を整える程度では食料問題が解決しそうにない


・都市(シティ)から流れ着くパーツを継ぎ接ぎしたゴリボーグはいくらかいる。


・通貨は物理バナナの皮で管理




★電脳ジャングル



・都市による国営の第二現実


・当然サーバーを管理しているのは政府で、公共物であるが故に信頼性は高い


・我々で言うSNSが発展した存在。

 あえてメタ的な表現をすると、我々人間がスマートフォンを起動しアプリを操作をするような気軽さで携帯バナナ端末やコンピュータからアクセスでき、VRアバターを通して遠くにいるゴリラとも気軽に会える


・戸籍にアカウントが紐づいておりVRアバターは本人の姿にしかならず、外見そのものを変えられる世界ではない


・景色は我々の知る木々や自然が生い茂るジャングル。ゴリラの命に関わる生物はグラフィックが現れるのみですり抜けたりするなど、あくまでゴリラ達が野生本能に苛まれて発生する神経性胃炎対策のガス抜きが目的で作られている


・電脳ジャングルをひとつの宇宙と見立てた上で、星々と言える複数のサーバーに別れており、都市に住むゴリラは誰もがログイン可能な全ての中心言える《都市サーバー》、都市政府関係者のみがログインできる《中枢サーバー》など様々なサーバーが存在するが、当シナリオでは《都市サーバー》をメインに取り扱うためGMPL共に深く考えなくて良い


・PG達は基本的に電脳ジャングルの存在を認知していない(知識を得る機会が無い)ため、シナリオに沿って知っていくロールプレイを楽しもう!

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