第29話 常陸
「佐竹義重! 打ち取ったり!」
ポーちゃんたちは常陸の大名佐竹義重とゴットカードで戦い勝った。
「誰もここまで来ている頃にはアクセスはないだろう。」
来年のカクヨムコンテスト用だな。これは。
「これ10万字が終わったら、なろうかアルファに書くところを変えてやる。」
角川契約作家しか出版できず、大賞を取れないのならカクヨムで書く必要はないのだ。
「面白い世界を創造しよう。」
ナイス! キャッチコピー!
「一個一個積み上げていこう。」
それでOKだ。
「正義のヒーローを倒そう。」
ここでやっと前話を読み返す。
「思い出した!? 思い出したぞ!? 全部! 思い出したぞ!」
記憶喪失から記憶が元に戻る。
「北斗の拳を倒そう!」
「セーラームーンを倒そう!」
「ワンピースを倒そう!」
「ドラゴンボールを倒そう!」
新しいキャッチコピーだ。
「これでオリジナルか、イベント・ストーリーは完成。」
それを1手1手と進めていけばいいだけなのだ。
「宇宙人を作ろう!」
おお!
「ペガサス宇宙人。」
「ドラゴン宇宙人。」
「月の宇宙人。」
「火星の宇宙人。」
「エイリアン・マーズ。」
「マーズ・エイリアン。」
「ムムムッ!?」
第一話を何回も書けばいいのか。それが一番効率が良い。
ドカーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ある日、地球に宇宙船が不時着した。
違うな。
「ポッ、ポッ、ポー。ポーちゃんだ。」
佐藤ポン子は普通の小学一年生の6才。通称、ポーちゃん。ポーちゃんは歌を歌いながら道を歩いていた。
キューン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その時、どこかからか音がしてきた。
「んん?」
ポーちゃんは音がする方向の上を見上げた。
ズドーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ポーちゃんの頭上に宇宙船が落ちてきた。
「え? ええ!?」
ポーちゃんは身動き一つできなかった。
ドカーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
宇宙船は地面とポーちゃんに衝突して爆発した。
「ポーちゃん。」
誰かがポーちゃんを呼んでいる。
「ポーちゃん。」
「う・・・・・・ううん・・・・・・。」
気絶していたポーちゃんが目を覚ました。
「ここはどこ? 私は死んだの?」
ポーちゃんは自分は空から降ってきた謎の物体と衝突して死んだと思っている。
「違うよ。ここはポーちゃんの心の中だよ。」
ここはポーちゃんの心の世界。
「私の心の中?」
「そうだよ。」
「あなたは誰?」
ポーちゃんの目の前に犬と猫を足して割ったような感じの生き物がいる。
「僕は影の星からやって来たカゲカゲ。宇宙人さ。」
「宇宙人!?」
初めて見る宇宙人に衝撃を受けるポーちゃん。
「やったー! 私、初めて宇宙人を見たわ! わ~い!」
小学生の幼いポーちゃんは宇宙人と初めて遭遇したことに大喜び。
「ごめんなさい。ポーちゃん。」
突然、宇宙人のカゲカゲが謝る。
「どうしたの?」
「実は僕は悪い宇宙人を追ってやって来たんだが、敵の攻撃を受けて宇宙船が墜落してポーちゃんに衝突してしまったんだ。」
カゲカゲが地球にやって来た理由。
「ふ~ん。そうなんだ。・・・・・・やっぱり私、死んでんじゃん!?」
ポーちゃんは帰らぬ人となりました。クスン。
「ごめんなさい。」
「ごめんなさいで済むか! 私の命を返せ!」
暴力に訴えるポーちゃん。
「返します! 命!」
「え? 命を返してくれるの? そんなことができるの?」
ポーちゃんの手が止まる。
「できるよ。宇宙の力は無限なのだ。ワッハッハー!」
立ち直りが早い宇宙人のカゲカゲ。
「いくよ! ポーちゃん! 僕の力をあげるよ! コズミックパワー! 注入!」
「うおおおおおおー!?」
ポーちゃんに宇宙の力が与えられる。
「ハヘ? ここは?」
ポーちゃんが目を覚ますと病院のベットの上だった。
「ポーちゃん! 良かった! 無事で!」
病室にはポーちゃんのお父さん、お母さん、お兄ちゃんがいた。
「私は夢でも見ていたのかな?」
大爆発から生き残った唯一の人間のポーちゃんは奇跡の子供と評された。
「カゲカゲ。」
病室の様子を眺める小動物がいた。
つづく。
「もっと最初にゴットカードを描いた方がいいな。そこからの宇宙人との遭遇だな
。」
ということで家族とゴットカードから始めよう。
「ふあ~! よく寝た!」
ポーちゃん。小学1年生6才の普通の女の子。本名、佐藤ポン子。
「二度寝しよう。zzz。」
そして再び永い眠りに着こうとする。
「ポーちゃん! 起きなさい!」
そこにポーちゃんママがやって来る。
「あんた! いつまで寝てるのよ! 学校に遅刻するでしょう!」
「ええ~。もう一回寝たい。」
娘を起こそう必死な母親と布団から意地でもでない娘。
「ならゴットカードで勝負よ!」
「望む所よ!」
ゴットカードとは巷で流行っているカードゲームのことである。
「ゴットカード・ファイト!」
ゴットカードバトルが始まる。
ポーちゃんのゴットカード。歩兵1枚。
歩兵
レベル1
全ステータス2
お金10円
ポーちゃんはゴットカードをインストールしたばかりの初心者だった。
ポーちゃんママのゴットカード。ドラゴン1枚。
ドラゴン
レベル30
全ステータス60
お金300円
それに対し、ポーちゃんママは課金して手に入れたドラゴンだった。
「ギャアアアアアアー! やられた!」
当然、ポーちゃんに勝ち目はなかった。
「オッホッホー! さあ! ポーちゃん! さっさと着替えて食事しなさい! 遅刻は許さないわよ!」
「は~い。」
勝ち誇る母親に負けたポーちゃんは何も言えない。
「クソッ! 子供だと思ってバカにして! いつか見返してやる!」
ポーちゃんは復讐の鬼である。
「そうだ。負けてもポイントが入るからステータスに振らなくっちゃ。」
ゴットカードは全世界の人々に愛されるように、負けても戦った分の経験値が貰えるという方針で勝てば2ポイント。負けても1ポイント貰える。
「とりあえずHPに振っとくか。」
ポーちゃんはステータス・ポイントを振った。
歩兵さん
HP3
MP2
攻撃力2
防御力2
素早さ2
魔法力2
運2
「おはよう。」
ポーちゃんは食卓にやって来た。
「おはよう。ポーちゃん。」
ポーちゃんパパが出迎えてくれる。
「お父さん! クレジットカードを貸してよ! ゴットカードに課金してお母さんをギャフンと言わせるんだ!」
「ダメ。子供はクレジットカードなんか使っちゃあいけないんだぞ。警察に捕まるぞ。」
「ええー!? そうなの!? 知らなかった!?」
ポーちゃんは子供なので世間知らずで騙されやすい。
「ゴットカードは誰でも遊びやすいように戦って鍛えていけば、ドンドン強くなれるから大丈夫だよ。違うのは初期のステータスぐらいかな。」
ゴットカードは一般大衆向けのカードゲームである。
「よく言うよ! お父さんは課金しまくって、イベントの超レアの勇者トロを持ってるくせに!」
「そうなんだ。超レアが出ると嬉しいな。ワッハッハー!」
「許せん! 大人なんか大っ嫌いだ!」
プチ情報をくれるお父さんは裏切者である。
「お父さん! 勝負だ!」
「こい! 我が娘よ!」
「ゴットカード・ファイト!」
父と娘のゴットカードバトルが始まる。
ポーちゃんのゴットカード。歩兵さん1枚。
ポーちゃんパパのゴットカード。勇者トロ1枚。
勇者トロ
レベル80
全ステータス160
お金800円
「ウギャアアアアアー! やられた!」
もちろんポーちゃんは負けた。
「見よ! これがオヤジの威厳だ! ワッハッハー!」
勝ち誇るポーちゃんパパ。
「クソッ! お父さんも復讐のリストに名前を書いておいてやる! 私が強くなったら覚えていろよ!」
ポーちゃんパパはブラックリストに記載された。
「フン。負けるのは計算済み。私の狙いはステータス・ポイント1だ!」
勝負に負けて、戦いに勝ったポーちゃん。
「今度は攻撃力に振ろう。」
歩兵さん
HP3
MP2
攻撃力3
防御力2
素早さ2
魔法力2
運2
ポーちゃんの歩兵さんは少し強くなった。
「いってきます。」
ポーちゃんの兄のポン太。高校1年生の16才。
「お兄ちゃん私よりも寝坊したのね。ご飯も食べれないんだ。わ~い!」
「違うよ。ご飯はポーちゃんが寝ている間に食べたんだよ。」
ポン太は妹のポーちゃんとは違い真面目な青年であった。
「よくも妹に恥をかかせたな! お兄ちゃん! ゴットカードで勝負だ!」
「無理。遅刻しちゃうから。」
あっさりとポーちゃんの誘いを断るポン太。
「ポーちゃん、ゴットカードは1日1回無料でキャラクターユニットガチャが引けるから必ず引いておくんだよ。運が良かったら課金しなくても超レアが出るよ。」
「本当!? ガチャらねば!」
「行ってきます。」
「お兄ちゃん! 行ってらっしゃい! 大好きだよ!」
ポン太は家から出て高校に向かった。
「早速、ガチャろう!」
ポーちゃんはガチャを回した。
「ゲッ!? また歩兵さん!?」
ゴットカードを開始した昨日も歩兵、今日も歩兵のゴットカードだった。
「まさか!? 初期ジョブの見習い兵士の方が最終的にはステータスが上とか、そういうオチはないだろうな?」
疑り深いポーちゃんであった。もちろん、そういうオチはない。
「ポーちゃん! あなたもさっさと学校に行きなさい! 遅刻するわよ!」
「ウワアアアアアー!?」
ランドセルと一緒につまみ出されるポーちゃん。
「クソッ! 見ているよ! いつか復讐してやる! 私が大人になったら、お母さんなんか初老だ!」
負けん気の強いポーちゃん。
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