第23話 アレフガルト

「い、痛い・・・・・・頭が割れそうだ!?」

 朝、目が覚めると物語がどこまで進んだのか分からなくなる。花粉症の性だろう。目がかゆい。

「最初っからやり直そう。」

 でも何となく物語の進め方が分かってきた。竜の探求をやった意味はある。30分アニメの様に中身はないのだがラスト5分で戦闘シーンだけ入れておけば盛り上がり終われるのだ。


「竜の探求のモンスターの数は40種類。」

 うち魔王ドラゴン・キングの第一形態と竜になった第二形態で2種類。残りは38種類。

 次にスライムが普通、赤、銀。

「メタル? メタルってなんだ?」

 調べると金属らしい。これで残り35匹。

「モンスターの種類は金銀銅の三レベルに分けた方が分かりやすいのかもしれない。」

 書いてる作者がパンクするくらい複雑な小説ということなのか? そうなると理想はアンパンマン。あそこまで子供向けにしないと分からない。まあ、金銀銅の段階で聖闘士星矢なのだが。

「装備も銅の剣、銀の剣、金の剣でOK!」

 ついでに武器もできた。アハッ! だが鋼や鉄。なんやかんやの違いが分からない。モース硬度で種類を分けると多すぎて無理。本当に金銀銅だけがシンプルで分かりやすい。

「元に戻ろう。コウモリ3種類。ゴースト3。残り29。魔法使い3で26。サソリ3で23。ガイコツ3で20。大きな目玉2で18。カタツムリ2で16。オオカミ男3で13。キメラ3で10。ゴーレム3で7。鎧の騎士3で4。ドラゴン3で1。」

 抜けていたのがガイコツがプラス1で0。これで全てのモンスタを把握。

「結局モンスターの種類は14種類だけだった。」

 あとは色と名前を変えただけの手抜き。全把握するとしょうもない話ですわ。そう考えると振出しに戻すのも馬鹿馬鹿しいかもしれない。

「でもモンスターの進化形態としても金銀銅なら分かりやすいだろう。」

 なんかポケモンみたい。


「城や町も全部で11か所。」

 全体を見ると、そんなに多くはない。

「逆に最後から物語を作れば簡単なのか?」

 やってみよう。


・呪われた勇者トロとの最終決戦

・魔王ドラゴン・キングとの戦い。

 魔王城


・レインボー・ブリッジ建設。

 必要なものが、

 ・レイン・ロッド。

  (イラマの西の祠にシルバー・ハープを持っていくとくれる。)

 ・サン・ストーン。

  (ラダトム城の鍵を開けた隠し階段の奥にある。)

 ・トロの印。

  (メルキトの南の毒の沼を調べる。)

 ホーリー・シュライン


・トロの鎧

・デビル・ナイト戦

 廃墟の町ドムドラ


・トロの印

 メルキトの南の毒の沼を調べる。


・ゴーレム戦

・最後の町(一番遠く、武器は強力)

 メルキト


・ドラゴン戦

・セーラ姫救出

・プリンセス・ラブ(トロの印の場所へ導いてくれる。)

 スワンプの洞窟


・シンジ・ムラタニの墓

・シルバー・ハープ

 イラマの西の祠にシルバー・ハープを持っていくとくれる。

 サライの墓


・サン・ストーン

 ラダトム城の鍵を開けた隠し階段の奥にある。

 ラダトム城


・レインボーブリッジ建設計画に必要な3つのもの。

 ホーリー・シュライン


・鍵

 リムルダム


 スワンプの洞窟


・呪いのゴットカードがある。

 ロック・マウンテンの洞窟


・フェアリー・フルート

 温泉にある。ゴーレムを眠らせる。

 イラマの町


 ガライの町


・伝説の勇者トロの石碑

 トロの洞窟


・軍資金

 ラダトム城

 ラダトムの町


「全部書いたら、物語の工程は16個!? 少ない!」

 こんだけごときで頓挫していたと思うと反吐が出る! アハッ!


「あれだ! もっと小さく! 目の前のことだけだ!」

 例えると名探偵コナンやドザエモンみたいに、メインストーリーは黒の組織なのだが、目の前の事件だけ、目の前ののび太君の我儘だけを解決する。

「それが一般人にも分かりやすい。」

 だからアンパンマンやセーラームーンも毎回同じことの繰り返しなのね。アハッ!

「それで良ければ、物語の出来事をこなし、最後に戦闘で勧善懲悪のオチをつける。」

 既にゴットカードはできているのだ。

「似たようなエピソードと毎回同じ戦闘の繰り返し。」

 ただそれだけだ。


「飽きる。」

 一番の問題は書き手が同じことに繰り返しばっかりに飽きて頓挫するということだ。お金のためとは飽きても続けている大人はすごいな。

「どんなエピソードでも、結局は戦っておしまい。」

 その流れは変わらない。文字にはきれいな映像も面白い映像もない。

「短編なら同じことを繰り返さなくて良い。」

 それか短編を集めて1つの物語にするか。

「1話完結の違う短編の話を名探偵コナンでやり続けているだけ。」

 つまりそういうこと。

「要するにどんな話でもいいからゴットカードで続けてやればいいのだ。」


「期限切れか。」

 今回のイベント・ストーリーの竜の探求の2週間のイベント開催期間が過ぎてしまった。ことにしよう。

「次のイベントを考えよう。」

「おお!」

 期間は同じ14日。そうなると14話か。

「最後のファンタジー1でもいい。」

「毀滅のセイバーしようぜ!」

「せっかくだから第2ゲームの戦略シュミレーションゲームの続きをやりましょう。アハッ!」

 ミキちゃんの勝ち。

「それに人物キャラクターユニットも毎話ごとに1人増やした方がいいかもしれませんね。それか1イベントごとに1人を増やすとか。」

 これもガチャ対策。

「48人まで増やそう!」

 これも第3の育成ゲーム対策。

「みんな繋がっているんだね。アハッ!」

 ただでは転ばないゴットカード。

「また来週!」

 つづく。

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