第17話 トロの洞窟

「それでは早速ガチャリますか。」

 ポーちゃんは1日1回無料のキャラクターユニットガチャを回した。

「また赤スライム・・・・・・。」

 ポーちゃんは赤スライムのゴットカードを手に入れた。

「ポーちゃん、まだまだね。私がガチャの神髄を教えてあげるわ!」

 愛ちゃんがガチャを回した。

「ゲッ!? スライム・・・・・・。」

 愛ちゃんはスライムのゴットカードを手に入れた。

「今度こそ! 超超レアの勇者トロか、魔王ドラゴン・キングよ! 来い! カモーン!」

 ミキちゃんはガチャを回した。

「コウモリ? まあいいか。二人よりマシだもんね。アハッ!」

 ミキちゃんはコウモリのゴットカードを手に入れた。


「緊急会議!」

 このゴットカードとい物語では、急遽、会議が行われることはよくある。

「今日の議題は。歩兵さんです。やはり歩兵さんに乗り込む。または歩兵さんに指示を出して戦う。というスタイルの方が熱がこもっていいのではないでしょうか?」

「そうそう。で、この手に入れたゴットカードを箱庭ゲームで訓練して鍛えて、他国に攻め込めばいいのよ。戦わないなら平和に暮らせるしね。」

「ということは愛ちゃんはスライム5匹と仲良しね。アハッ!」

 結論は、装備一式を武器屋で買うではなく、王様に貰った軍資金で歩兵さんを雇うが正解である。若しくは歩兵さんのゴットカードを買ったである。

「これで自国領の住民もできて、アニマル・フォレストみたいに楽しくてカワイイ箱庭ゲームになってきた。」

「今後に実装予定の私たちのゴットカードのアイドル化計画なんだけど、パワプロ方式の育成ゲームでいいのよね?」

「そこにリズムゲーも加えれば、現在のスマホゲームの全てをゴットカードという1つのゲームに全て盛り込んだ、カワイイ完璧なゲームになるわ。アハッ!」

 後日の計画までもカミングアウトする恐るべき緊急会議。

「それでは、緊急メンテナンス!」

「おお!」

 こうしてゴットカードの世界は作られていく。


「だいぶんガチャの件は短くなったね。」

「その分、緊急会議しちゃった。」

「まだ私たちのアイドル育成ゲーと魔王側の動きを描けてないんですけど。アハッ!」

 忙しい小学一年生たちである。

「その前に緊急メンテナンスされた箱庭ゲームのターンをこなさないとね。」

 ガチャの次は箱庭ゲームのコマンドをこなすポーちゃんたち。


「今回は軍事ね。私の持っているゴットカードは歩兵さんと赤スライム2枚。みんなで訓練でもしましょう。」

 ポーちゃんの国では歩兵さんと赤スライム2枚で訓練した。少しポーちゃんの国のゴットカードが強くなった。

「これ、あれね。ガチャを引いてもステータスに書き込んで、箱庭ゲームをしてもステータスに書き込まないと分からなくなるわね。自動でできるコンピューターゲームが羨ましい。」

 味はあるが手間暇がかかることを嘆く。

「他国に攻め込みたいけど私も訓練。騎士とスライム5枚で切磋琢磨してもらおう。」

 愛ちゃんのゴットカードが少し強くなった。

「私! 非戦闘地域から戦闘地域に移動するわ! だって私のマウス・ナイトよりも強いキャラクターユニットはいないんですもの! きっとマウス無双できるはず!」

ミキちゃんは軍事で戦闘地域に移動するを選んだ。

「ミキちゃんの裏切り者!」

「私たちもミキちゃんについていったらいいのかな?」

「でも私もどうなるか分かっていないから、二人のことを守れないわよ。」

「やめとこう。」

「そうね、平和が1番だポー。」

 これで箱庭ゲームの行動が終わった。


「次が私たちのアイドル化計画ね。」

「芸能人は歯が命! キラーン!」

「みんな体調よやる気は良好と、これアイドル・ステータスがあるとしたら私たちのステータスって、Fスタートなのよね。レベルが低い・・・・・・。」

 遂に第3実装。アイドル化ゲー。

「これ一つのゲームごとに一気にクリアして、次のゲームを始めた方が分かりやすいんじゃないかな?」

「そうね。一般大衆も製作者も目が回るわ。」

「でも少しづつ進めることによって、飽きないし、直ぐに終わらないで済むわよ。」

 悩んでしまう三人。

「少しづつ始めていきましょう。」

「おお!」

 ポーちゃんのアイドル化計画がスタートした。

「これステータス・データばっかりになりそうで怖いわね。膨大な量のステータス・データになるわよ。アハッ!」

 この進め方でいいのか疑問を抱くが、もう少し続けてみよう。


「はい! 次はイベント・ストーリー! 今回はラダトムの町からトロの洞窟へ行きます! 奥にある勇者トロの残した石碑を読むのよ。」

 ポーちゃんたちはトロの洞窟に入る。

「ギャオー!」

 魔物たちが現れた。


コウモリ

レベル3

全ステータス6

お金30円


おばけ

レベル4

全ステータス8

お金40円


「いでよ! 歩兵さん!」

「おお!」

 ポーちゃんがゴットカードから歩兵さんを召喚する。 

「いけ! 歩兵さん!」

「おお!」

 装備一式でポーちゃん自ら戦うではなく、緊急メンテナンスでゴットカードの歩兵さんを召喚する形にスタイルが変更された。

「いでよ! 騎士!」

「おお!」

「いでよ! マウス・ナイト!」

「おお!」

 愛ちゃんとミキちゃんも自分のゴットカードから戦わす騎士とマウス・ナイトを召喚する。

「騎士だと、そのまんま感があるから、私の騎士には名前を付けて、愛騎士! 愛の騎士だから愛騎士と命名するわ!」

 ここにキャラクターユニットに名前を付けることができるようになった。

「私はマウス・ナイトのままでいいよ。アハッ!」

「私も歩兵さんに愛着があるし、このままでいいよ。」

 ここから石碑を読むのでモンスターさんたちには直ぐにご退場いただこう。

「いくわよ! マウス・ナイト!」

「おお! 必殺! 窮鼠猫を噛む!」 

 ネズミがモンスターに襲い掛かる。

「ギャアアアアアア!」

 モンスターを倒した。

「私は勇者トロ。所詮、人間の力では本性を現した魔王には勝てなかった。私は魔界に堕ちる。我を解き放つ新たな勇者が現れることを願う。」

 石碑を読んだ。

「何のことか分からない。」

「進めていけば分かるんじゃない。」

「細かきことは気にしない! だって私たち小学一年生だもの! アハッ!」

 物語の前に戦闘シーンなど一瞬で終わるものなのだ。

「がんばるポー!」

 ポーちゃんたちの冒険はつづく。



パーティーのステータス

3戦3勝

100円

三国同盟(ポーちゃん、愛ちゃん、ミキちゃん) 



ポーちゃん

3戦3勝


職業、歩兵(全ステータス+1)

武器、銅の剣(攻撃力+1)

防具、銅の鎧(防御力+1)

   銅の兜(防御力+1)

   銅の盾(防御力+1)


HP6

MP2

攻撃力5

防御力5

素早さ2

魔法力2

運2


スキル・必殺技

・なし


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・歩兵1枚

・赤スライム2枚


ポーちゃんの国

・内政1 田畑1

・外交1 同盟1

・軍事1 訓練1



愛ちゃん

3戦3勝


職業、騎士(全ステータス+5)

武器、銅の剣(攻撃力+1)

防具、銅の鎧(防御力+1)

   銅の兜(防御力+1)

   銅の盾(防御力+1)


HP14

MP10

攻撃力13

防御力13

素早さ10

魔法力10

運10


スキル・必殺技

・ナイト・スラッシュ


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・スライム5枚。

・騎士


愛ちゃんの国

・内政1 商業1

・外交1 同盟1

・軍事1 訓練1



ミキちゃん

3戦3勝


職業、マウス・ナイト(全ステータス一律100固定)

武器、マウス・ソード(攻撃力一律100固定)

防具、マウス・アーマー(防御力一律100固定)

   マウス・ヘルメット(防御力一律100固定)

   マウス・シールド(防御力一律100固定)


HP100

MP100

攻撃力100

防御力100

素早さ100

魔法力100

運100


スキル・必殺技

マウス・スラッシュ

窮鼠猫を噛む


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・マウス・ナイト1枚

・コウモリ


ミキちゃんの国

・内政1 治水1

・外交1 同盟1

・軍事1 移動1

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