第6話 イラマの町

「やってきました! イラマの町! さあ! フェアリー・フルートを探すわよ!」

 ポーちゃんたちは魔法使いから仕入れた情報の妖精の笛を探すことにした。

「こういうことは任せなさい!」

 ポーちゃんが名乗り出る。

「探せるの? ポーちゃんに。」

「ふっふっふ。何を隠そう私は超能力が使えるのです! いでよ! フェアリー・フルート!」

 ポーちゃんは念じた。

「ああ!? 笛が飛んできた!」

 空飛ぶ笛。

「やったー! フェアリー・フルートだ! わ~い!」

 ポーちゃんはフェアリー・フルートを手に入れた。

「超能力が使えるとクエストの概念が無くなるな。」

「まったくだ。まさかポーちゃんがサイキッカーだとは。」

 便利なキャラクター設定である。


「はいはい! 私も騎士に名前を付けるわ!」

 ポーちゃんは歩兵さん。ミキちゃんはマウス・ナイト。愛ちゃんだけ騎士だった。

「私の騎士だから、愛騎士よ!」

「愛騎士!?」

「そうよ。ラブ・ナイトよ! どう? カッコいいでしょ。」

 愛ちゃんの騎士の名前は愛騎士になった。

「愛の夜・・・・・・。」

「小学生には刺激的よね。」

 マジで引くポーちゃんとミキちゃん。

「おい、おまえら。帰ってこい。」

 この世に呼び戻す愛ちゃん。


「早速だし、イラマの町の周辺でモンスターと戦ってみよう!」

「おお!」

 ポーちゃんたちは気合を入れて戦いに望む。

「赤コウコウ!」

「サソサソ!」

「ガイガイ!」

「メダメダ!」

「赤ゴーゴー!」

 モンスターが群れを成して襲い掛かってきた。


赤コウモリ。

レベル6。

全ステータス12。

お金60円。


サソリ

レベル7。

全ステータス14。

お金70円。


ガイコツ。

レベル8。

全ステータス16。

お金80円。


大きな目玉。

レベル9。

全ステータス18。

お金90円。


赤ゴースト。

レベル10。

全ステータス20。

お金100円。


「いきなり群れで襲ってきやがったわ!?」

 ポーちゃん絶対絶命のピンチ。

「ここは私に任せて。マウス・ナイト! 敵の全ての攻撃を受け止めるんだ!」

「おお!」

 次々とマウス・ナイトが敵の攻撃を受け止めていく。

「スゴイ! 人間盾!?」

「5回攻撃されてダメージが2だけなら上出来だね。アハッ!」

「その引き笑い完全にミッキーじゃない?」

 ミキちゃんのマウス・ナイトは防御力が100あるので、たかが20前後の敵の攻撃ではビクともしなかった。

「今度はこっちの番よ! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「愛騎士! いくわよ! 愛ある限り戦いましょう! 命燃え尽きるまで!」

「おお!」

「マウス・ナイト! ポーちゃんと愛ちゃんが戦いやすいようにサポートするんだ。」

「おお!」

 ポーちゃんたちの攻撃が始まった。

「いけ! 火のナイフたち! 必殺! 火投短剣! 36連の舞!」

 ポーちゃんはサイキック能力で36本のナイフを自由自在に操る。

「ギャアアアアアアー!」

 まず赤コウモリを倒した。

「やるわね! ポーちゃん! 私だって負けてないんだから! 愛騎士! 必殺! ハート・ブレイクよ!」

「おお!」

 愛騎士はサソリを攻撃した。

「ギャアアアアアアー!」

 サソリの硬い甲羅は破壊されダメージを与え倒した。

「みんなやるわね。私も負けていられない! マウス・ナイト。必殺! ネズミ斬りよ!」

「おお! 3連撃!」

 マウス・ナイトが3回攻撃を繰り出す。

「ギャアアアアアアー!」

 ガイコツ、大きな目玉、赤ゴーストは倒された。

「正義は勝つ!」

 歩兵さんたちは勝った。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「みんな、ありがとう。アハッ!」

 いつも明るいポーちゃん。


パーティー1戦1勝。

パーティーマネー2400円


ポーちゃん。

内政0

外交0

武力3

魅力100


歩兵さん。

HP10

MP10

攻撃力10

防御力10

素早さ10

魔法力20

運18


職業

歩兵。ステータス補正無し。

自称、武器投士。特殊。ニュータイプ用のサイキックジョブ。


装備

武器、銅の剣。攻撃力1

   ナイフ36本。

体、銅の鎧。防御力1

腕、銅の盾。防御力1

頭、銅の兜。防御力1


アイテム

なし。


スキル。

投石。

投短剣。

投剣。

摩擦で火をつける。

火投石

火投短剣。

火投剣。


ナイフ36連攻撃。



愛ちゃん。

内政1

外交1

武力1

魅力1


騎士

HP30

MP20

攻撃力20

防御力20

素早さ20

魔法力20

運20


職業

騎士。ステータス補正全ステータス1。


装備

武器、銅の剣。攻撃力1

体、銅の鎧。防御力1

腕、銅の盾。防御力1

頭、銅の兜。防御力1


アイテム

なし。


スキル。

騎士斬り。

ハート・ブレイク



ミキちゃん。

総合評価 S

内政100

外交100

武力100

魅力100

お金50円。


マウス・ナイト。

HP100

MP100

攻撃力100

防御力100

素早さ100

魔法力100

運100


職業

ねずみ騎士、干支12神の一人。


装備

武器、ねずみの剣。攻撃力100

体、ねずみの鎧。防御力100

腕、ねずみの盾。防御力100

頭、ねずみの兜。防御力100


アイテム

なし。


スキル。

ねずみ斬り。

窮鼠猫を噛む。


「まず個人個人だった、戦歴とお金をパーティー使用に変更。これで面倒臭い作業も一括管理ができます。」

 緊急メンテナンスは即座に行われる。

「今日やれることは今日やらないとね。エヘッ!」

 ポーちゃんは賢い女の子である。

「今後の展開をどうしよう?」

「やっぱりお金とステータスを上げるために、オート戦闘は欠かせないわよね。」

「でも、それをするとスタート地点で最強にしちゃう子がいるでしょ。」

「み、耳が痛い。」

 以前にスタート地点で最強にして無双した前科があるポーちゃん。

「時間の概念を実装してみたらどう?」

「時間の概念?」

「そうよ。例えば聖女が死ぬまでの12時間以内に12人の黄金騎士を倒さないといけないの。」

 完全に聖闘士星矢である。

「それいいわね。イベントは2週間だから、14日で強くなれる限界を決めておけばいいのね。」

「そういうこと。」

「じゃあ、1日のオート戦闘を1000回まででどう?」

「バカ野郎! それじゃあ、スタート地点で最強になっちゃうでしょうが!」

「そんなに怒らなくてもええやねん。」

 ポーちゃんは計算が苦手だった。

「1日10回までとかね。」

「ていうか、オート戦闘の定義ってなに? 地道に1戦1戦戦いましたっていうだけのことでしょ。」

「面倒臭いなら、オート戦闘という言葉自体を封印しましょう。地道に戦って強くなりました。なにか? 文句ありますか? でいいじゃない。」

「アッハッハッハ!」

 ということで、スタート地点で最強で最終日にあっさりクリアすることが許された。後でアイテムを作るのが1日かかるとか罠が仕掛けられるだろうが。


 平均1話3000文字できていて、今回は圧倒的に約300字は足らない。スパスパ戦闘や物語を終わらせたからだろう。こういう時はどうする? 悪役側を書けばいいのだ。ただそれだけだ。


「なに!? 魔法使いがやられただと!?」

 魔王の城。ドラゴン・キング城。魔王の間で玉座に座り驚きの報告を受ける魔王ドラゴン・キング。

「勇者トロの仕業か!?」

「いいえ! 小学生の仕業です!」

「ズコー!」

 大コケするドラゴン・キング。

「な、な、な!? 小学生だと!?」

「はい。新しい勇者ポーちゃんです。」

「ポ、ポ、ポ、ポーちゃん!?」

 ドラゴン・キングはポーちゃんの写真を見せられる。

「カワイイ! アハッ!」

 一目でポーちゃんに恋をするドラゴン・キング。

「魔王様!?」

「ゴホン! 冗談はさて置き、魔導士よ。魔導士はおるか?」

「はい。ドラゴン・キング様。」

「おまえがロック・マウンテンの洞窟で待ち伏せし確実にポーちゃんを倒すのだ。」

「かしこまりました。魔王様。」

 ポーちゃんに新たな刺客が送られる。

 つづく。

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